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11/22/2007

映画「クローズ ZERO」

クローズZERO [Blu-ray]クローズZERO [Blu-ray]

Happinet(SB)(D) 2009-10-02
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監督:三池崇史
日本/2007年/130分
原作:高橋『クローズ』

男って、いくつになっても子どもよね。男子高校生もおっちゃんもジィちゃんも、みんな大好き「数のゲーム」。いつものことながら山田孝之が存在感アリアリ。

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
不良学生が集まる鈴蘭高等学校。鈴蘭制覇を目的に転校してきた源治は、めっぽう強い。
やがて源治は鈴蘭高校で一大勢力をつくりあげ、最大規模を誇る芹沢グループに戦いを挑む。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△滝谷源治
男子学生。

△片桐拳
鈴蘭OBのチンピラ。

▽逢沢ルカ
八百屋の娘。

△芹沢多摩雄
男子学生。芹沢軍団のボス。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
――――――――――――――――――――――
男って、いくつになっても子どもよね。男子高校生もおっちゃんもジィちゃんも、みんな大好き「数のゲーム」。いつものことながら山田孝之が存在感アリアリ。

■ 鈴蘭制覇がみんなの願いになるまで

鈴蘭時代には名も無き男だった片桐。鈴蘭卒業後、組に入っても後輩に顎で使われる名も無き(に等しい)チンピラ。
どの世界でも名を轟かすことができない男。それが片桐だ。

小栗旬くんのカッコいいところが見たぁ~い、という黄色い声援のなか、片桐というキャラクターの出番は源治(小栗旬)の次に多いぐらいだ。

腕っぷしも弱く、才覚もない。そんな片桐に唯一あるもの。それは、人情と男気だ。

怪我をしている源治と、逢沢ルカが不良たちにからまれたとき、片桐はふたりを安全なところへ逃がし、自らは盾になってみせる。

もちろん喧嘩は弱いのでボコボコにされる。

腕っぷしがめっぽう強い、ボーン。

腕っぷしがめっぽう弱い、片桐。

そんな正反対のようにみえるふたりに共通しているのは、大事な人を守るという男気だ。

源治にしても、片桐の自分に対するおもいやりを深く感じ入る。そして、片桐が託してくれた夢でもある鈴蘭のてっぺん目指して走り出すのだ。

そもそも、源治が鈴蘭のてっぺんを目指す動機は、親父を超えたいからというありがちなもので、イマイチ共感しづらい。

不良高校の番長になったからってそれがどうした? と思ってしまいがちだが、山があれば頂上を目指したくなるもの。それがどんなに小さく、たとえ丘だったとしてもだ。

そこで、人情キャラ片桐を登場させ、鈴蘭のてっぺんを獲るのが源治だけの願いではなく、友情や人情に裏打ちされたみんなの願いだと思わせるよう工夫している。

ところで鈴蘭のてっぺんから見える景色ってどんなかんじだろう?


■ 数のゲームを楽しむ

あの山のてっぺんに登ったら、向こう側になにがみえるんだろう?

そんなことを思いながらてっぺんにのぼってみたら、向こう隣の山のてっぺんから自分と同じような顔してこっちを見てる冴えない奴がいた……。

それでもてっぺんに登りたがるのは、純粋に登山が好きだからというのに加えて、数のゲームを楽しめるからだ。

民主躍進。衆参ねじれ現象。党首会談。大連立構想。

芹沢軍団。GPSグループ。バイク武装集団。

どちらも基本はおなじようなものだ。

源治がどんなに腕っぷしが強くても、ひとりでは鈴蘭のてっぺんには登れない。人数を集めて芹沢グループに対抗しなければならないからだ。

三国志で例えるなら、関羽と張飛がどんなに強くても、劉備玄徳たちは群雄割拠の中では強い一集団にすぎない。そこに軍師・諸葛孔明を迎えて天下三分の計を立てると、蜀漢建国への具体的な歩みがはじまる。ただ強いだけでは一匹狼でしかない。いつまでたってもてっぺんは狙えないのだ。

そんな典型が源治だ。

けれども源治には、劉備玄徳がそうであったように、人を惹きつける魅力を持っていた。だから片桐と仲良くなった。学校ではクラスのボスを倒し、徐々に源治に付く中ボスたちが増えていく。やがては芹沢グループの次に大きなGPSというグループを形成するようになる。

こういうゲーム。なんだかんだいって、男はけっこう好きである。

3分映画中学の間宮兄弟っていやぁ、泣く子も黙る最恐コンビだぜぃ。

3分映画商事の間宮さんといえば、業界でも知らぬ人はいない敏腕部長じゃないか。

3分映画党の間宮幹事長といえば、党の中でも最大派閥をとりしきる人物で、財界にも顔がきく大物ですね。

どれもこれも、只野、あ、いや「ただの間宮さん」ではイマイチなのだ。

3分映画中学だったり、3分映画商事だったり、3分映画党だったりといった、どこかのグループの一員であることが「数のゲーム」のおもしろさの醍醐味なのだ。

そんなゲームの魅力を存分に楽しみたいなら「クローズ ZERO」はうってつけだ。

若者向けの作品のようでありながら、政治家と呼ばれる人たちや政治に興味ある人たちも、口では不良学生の話などくだらんというかもしれないが、作品がDVDになったら秘書に買ってこさせて夜中にこっそり妻子に隠れて観てみるか、などと思っていてもなんら不思議はない。

男って、いくつになっても子どもよね。そこがかわいいんだけどネ。

そんなお姉ぇサマもクラブのママも楽しめる、それが「クローズ ZERO」である。


■ キャラクター設定はご愛嬌

綺麗で、男に守られる役割だけのキャラクター、逢沢ルカ。

病気で手術が必要な、芹沢軍団の幹部で芹沢のマブダチの男子学生。

卑怯な手を使うヤクザの親分も、なぜか片桐には人情深い。

そんな、とってつけただけのキャラクター設定はご愛嬌。

数のゲームをより一層楽しむための、鈴蘭のてっぺんを目指す男たちに観客が少しでも共感できるような動機を与えることが目的の、こういったキャラクター設定は、かるく右から左へ(笑)受け流しておくのが正解です。


■ その他

前半の生徒たちの殴り合いのアクションシーンは「痛さを伴わない迫力映像」としてはイイ線いってるんじゃないかな。

さらに前半は笑いも多いですね。多少無理して笑いをとろうとしている感はありますが、お笑い芸人バッドボーイズのふたりが出てきたあたりで笑いはピークを迎え、しばらくは「鈴蘭的お笑いワールド」に浸たれます。

しかし後半、笑いは影をひそめ、それと呼応するかのように「痛さを伴わないアクション迫力映像」もみられなくなっていきます。

後半からラストに芹沢軍団とGPS軍団の大乱闘シーンがありますが、そこはけっこう普通っぽいアクションになっています。フルマラソンでいえば35キロ地点で失速してしまったかのようで残念!

主人公源治役は小栗旬さん。これまで、やさしい男前高校生という印象が強かった俳優さんですが、体も大きそうですし、けっこう不良っぽい格好が似合います。

しかし共演の山田孝之さんが存在感ありすぎて、小栗旬さんは少し薄まってしまった感じですね。

ちなみに、吉本興業所属のお笑い芸人コンビ「バッドボーイズ」の佐田正樹さんは、福岡で最大勢力を誇っていた暴走族の元総長。佐田さんの相方、大溝清人さんは元暴走族の連絡隊長です。


デート       △ 
フラっと      △ 原作漫画未読でもオッケー
脚本勉強    △ 原作を元にオリジナルストーリーにしたのはGOOD
演出       △ 
キャラクター   △ 
映像       △ 
笑い        ○ 人間ボウリングの球デカッ!
ファミリー     - 
アクション     △ 痛くない殴り合い
やんちゃボーズ ◎ 
政治家      ◎
男子諸君     ◎ 

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11/16/2007

映画「ボーン・アルティメイタム(THE BOURNE ULTIMATUM)」

監督:ポール・グリーングラス
アメリカ/2007年/115分
原作:ロバート・ラドラム『ボーン・アルティメイタム』

命がけの鬼ごっこを続けてきた超行動派漢(おとこ)の自分探しの旅がいよいよクライマックスへ。指揮官の素質と能力をも披露するボーンの男気にますます惚れこむ男女激増は間違いなし! いかにしてボーンが生まれたか。その謎がついに明らかに!

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
モスクワで生き延びたジェイソン・ボーンは、トレッドストーンの情報を集めるため、新聞記者のロスと接触する。ブラックブライヤーについて取材していたロスはすでにCIAに監視されており、ロンドンの駅でボーンと共に命を狙われる。
ブラックブライヤーの情報を得たボーンは、マドリッドやタンジールへ飛び、失った記憶を取り戻そうとする。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△デビッド・ウェブ/ジェイソン・ボーン
男性。元CIAトップエージェント。

▽パメラ・ランディ
女性。CIA局員。

▽ニッキー・パーソンズ
女性。CIAマドリッド支局員。
トレッドストーン計画では連絡・管理等のサポートを担当。

△ロス
男性。新聞記者。ブラックブライヤーについて取材する。


用語
―――――――――――――――――――――
▼トレッド・ストーン
CIAの暗殺者養成プロジェクト。
ジェイソン・ボーンはトレッド・ストーン計画が生んだ「最高傑作」とされる。
この計画に関与した人物はすでにボーンとニッキーの二人だけになっている。

▼ブラックブライヤー
CIAの暗殺者養成プロジェクト。
トレッドストーン計画が挫折した後にCIAが新たに実行してきた計画。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
――――――――――――――――――――――
命がけの鬼ごっこを続けてきた超行動派漢(おとこ)の自分探しの旅がいよいよクライマックスへ。指揮官の素質と能力をも披露するボーンの男気にますます惚れこむ男女激増は間違いなし! いかにしてボーンが生まれたか。その謎がついに明らかに!

■ 漢(おとこ)の生き方

「本気」と書いて「マジ」と読む。

「漢」と書いて「おとこ」と読む。

強烈な男気。竹を割ったような潔さ。それが「漢(おとこ)」というもの(らしい)。

ジェイソン・ボーンはまさにそんな「漢(おとこ)」だ。

最強の殺し屋をいわれながらも、ボーンは無駄な殺しはやらない。

なぜならボーンは、私利私欲のためや復讐のために行動しているわけではないからだ。

自分が何者なのか。それが知りたいだけだ。

最強の殺し屋といわれるボーンは反撃しようと思えば追手をバッタバッタとなぎたおしていくこともできる。それにもかかわらず、ひたすら追手をかわし、いたしかたないときだけ肉体と身の回りの道具を使って戦う。

雑魚(ザコ)キャラはもちろん怪我を負って動けなくなるが、死にはしない。

強い殺し屋が相手で、こちらが手を抜けば殺されてしまいそうなとき、または自分を助けてくれた誰かを守るときには全力で戦うボーン。

今作では、自分を助けれくれたニッキーの命を守るため、タンジールの街中で住居の屋根をつたって飛び、窓を突き破って(メイキング映像によるとカメラマンも役者の後を追うようにして、建物からジャンプしていた)殺し屋と壮絶な戦いを繰り広げる。

追ってきた殺し屋はかなりの強者である。CIA史上最強といわれるボーンでさえ一瞬たりとも気を抜けない相手だ。

もしもボーンが自分のことだけを考える人間だったら、ニッキーを付け狙うその殺し屋を放っておくだろう。

ところがボーンは自分が追われているにもかかわらず、危険が迫るニッキーを探して屋根から屋根へ飛びまわるのだ。

マドリッドでひさしぶりの再会したニッキーが自分を助けてくれたそれだけのために、自らの危険をかえりみずに、彼女を助けようと命をかけて戦うのだ。

なんという男気よ! ボーンこそ漢(おとこ)である。

この男気には性別関係なくますます惚れてしまうだろう。


■ ボーンは腕っぷしが強いだけではない

ロンドンの混雑した駅で、ボーンが新聞記者のロスと接触したときのことである。

駅の監視カメラやCIAの監視チームや拉致チーム、それに暗殺者から逃れるために新聞記者を誘導するボーン。

駅のどこに監視カメラがあって今どこを写していて、CIAの追手はどこにいて、今どの方向へ向かっているのか。

自分と新聞記者の両方がどの方向、どのルート、どのタイミングで、どのように動けばいいのかを瞬時に判断。プリベイトの携帯電話を使って新聞記者を誘導するボーン。

こうなるとボーンは指示を受けて任務を遂行するだけのエージェントではない。プロジェクトチームを率いて指示を出す指揮官だ。

新聞記者は恐怖のためにボーンの指示どおりに動かずに状況が悪化する。しかしボーンはあわてずに次の指示を出す。

予期せぬ状況になろうとも、次の一手を冷静かつ的確にすぐに打つボーン。

ロンドンの駅でのシーンでは、指揮官レベルの情報収集能力や状況把握能力や状況判断能力を持ち、それを元に計画、指示、実行できるオールマイティなボーンのスゴさを改めて思い知らされた。


■ 近所の兄ちゃん?

男気あふれるオールマイティな人。ふつうだったら、そんな絵に描いたような完璧人間はヒーローにはなれない。

ヒーローになるには、だれもが共感する弱さを持っていることが必要だからだ。

弱さとは、親しみやすさともいえる。

さて、ジェイソン・ボーン役のマット・デイモンは超二枚目の俳優とはいいがたい。

どちらかというと愛嬌のある、近所のお兄ちゃんといったところか。

そんな気さくなお兄ちゃんが、自分のしてきたことを振り返り、ほんとうの自分を知ろうと、ほんとうの自分を取り戻すために単身で巨大な組織に立ち向かう。その姿に多くの人は共感するにちがいない。


■ 庶民代表「ニッキーとパメラ」

観客だけでなく、劇中で敵対するキャラクターに位置づけられていたCIAエージェントや局員たちもボーンに共感するようになる。

具体的にはCIAエージェントのニッキーとCIA局員のパメラだ。

彼女たちは庶民代表である。

CIAで働く人のどこが庶民なのかという声もあろうが、ここではCIAという組織の中での位置付けという意味で考えてみよう。

まずはニッキーだ。CIAエージェントだが、トレッドストーン計画では連絡・管理等のサポートを担当していた。彼女はひとりのエージェントであるにすぎず、しかも後方支援担当者だ。

最前線で危険な任務をこなす、ジェイソン・ボーンといったエージェントとは違う。

民間企業でいえば、トップの営業さんを支援する優秀な事務員といったところか。

そしてパメラは、作戦や指示を行う指揮官だが、CIAの極秘計画などにはアクセスできないレベルの局員だ。

民間企業でいえば、幹部なのだけど、けっして最上級幹部ではない。

パメラは非常に優秀な局員なのだが、優秀すぎるからという理由なのか、強力なコネがないという理由なのか、女性だからという理由なのか、お役所なので上役に空きが出るまではどんなに優秀でも昇進を待たなければならないという理由なのか、とにもかくにも機密情報にアクセスする権限は与えられていない。

コネなしで入社してがんばり、実力で幹部になった上級管理職といったところか。

生まれながらにして次期社長(ボンボン)とか、生まれながらにして次期王様(王子)とか、そういう人たちではない。いうなれば、己の才覚と努力で実力をつけてがんばってきた庶民代表がニッキーでありパメラなのだ。

彼女たちは自分の国を、国民を守るためにCIAで働いている。ジェイソン・ボーンと関わるうちに、トレッドストーンやブラックブライヤーのことを知るにつれて、国や国民を守る人間として、そしてひとりの人間として越えてはならない境界線をしっかりと見定めて「人として」の道を歩きはじめる。

それが結果的にボーンをサポートすることになるのだ。

人が歩むべき道。それにCIA内部の人間も共感する。当然のように観客も共感する。

だからボーンはヒーローなのだ。


■ 凹むのは車体だけ

ニューヨークのシーンでは、ボーンシリーズではお約束のカーチェイスがある。

ボーンの運転技術はピカ一なのはいうまでもないが、だからといってスマートに格好よく運転しないところがイイ。

自分が何者なのかを知るという目的を持ち、降りかかる危機を切り抜けるために運転するボーン。

だから普通の運転をしない。車が衝突することを前提に運転するのだ。というよりも、相手の車に自分が乗る車を当てて活路を見い出すのだ。

これがスゴい!

高度なドライビングテクニックを持っていると、いかにリスクを少なく運転するかに尽力するのが普通だ。つまり、事故を起こさないように運転するのだ。

もちろん、通常の運転では無事故をめざすのでそれでいい。

しかしボーンを取り巻く状況は緊迫している。死と隣り合わせだ。一刻を争う事態が続いている。

活路をつくるために、必要ならば自らおもいっきり車をぶつけにいく。衝突することがわかっていれば、ある程度は心構えができる。体への衝撃を和らげるための方策(体勢)をとることもできる。

また、車をぶつけられるこを前提として運転していれば、それを意識することによって、実際にぶつけられたときの精神的なショックを緩和することもできる。

車をぶつけられて凹む車体。でもボーンはヘコたれない。それどころか自分から相手の車にぶつけて活路を見い出す。

何度ぶつけられてもボーンはギアを操り、アクセルを踏み、ハンドルを捌く。

そんなボーンの姿に、日々の生活でさまざまなダメージを負っていると感じる観客は、打たれ強くなろうと思うのを通り越して、必要なら自分から打たれてやろう、まだまだ自分はボーンに比べればほんのチョット蚊に刺されたぐらいなものだ、落ち込んでいる場合じゃないぞ。と勇気をもうらう。

tough-mindedには、現実的な、意志の固い、めそめそしないという意味がある。

自分が何者かを知るためという固い意志で、何度も追い詰められ、幾度も命を狙われてもめそめそなどせずに、現実的な方法を考え、それを実行するタフなボーン。

だからボーンはヒーローなのだ(2回目)。


■ その他

作品全体の色調というか印象がモノクロです(カラー作品ですけど)。

アメリカ映画にありがちな、お約束キャラやお約束ギャクはありません。

人気シリーズだからチョイとだけよ~んとばかりに制作者たちが自己満足で遊ぶこともなく、とこまでもストイックなシブい作りの作品となっています。

それと、ボーン以外のキャラクターもいい。

パメラは凛々しくてカッコ良いし、ニッキーはけっして美人とはいえないのだけどパメラ同様に自分で考えて判断して行動する人間として描かれています。

また、悪玉はやっぱりアイツなのだね、という王道の設定をしているのは、わかりやすくてたいへん良い。

完結編は下手に凝らずに、簡潔に悪玉を懲らしめる。

ってシメは駄洒落かいッっ!(完結と簡潔、凝らずと懲らしめる←説明したら余計寒いっス)


▼第1作「ボーン・アイデンティティー(THE BOURNE IDENTITY)」作品レビュー

▼第2作「ボーン・スプレマシー(THE BOURNE SUPREMACY)」作品レビュー


デート      ○ でも彼氏のことがショボくおもえちゃうかも
フラっと     △ 第1作、第2作を観てからにしよう 
脚本勉強    ○ 
演出       ◎ 
キャラクター   ◎ ボーンにシビれまくり
映像       ◎ 
笑い       - 
ファミリー    △ 
アクション    ◎ 

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11/15/2007

雨に説教したこと、ありますか?

「いい雰囲気だったのに、何度もデートの誘いを断られた真の理由を彼女は知る由もなかった……。
これほどせつない少年の恋が、わずか10数年前にあったとは!」


「雨に説教したこと、ありますか?
 鉄棒が鉄だと思い知ったこと、ありますか?
 洗濯ばさみが偉大だと思ったこと、ありますか?
 あなたの幸せのハードルは、今どんな位置にありますか?」


「生き詰まっているすべての人へ。
買いにお行きなさい! そして、お生きなさい!
映画『パンズ・ラビリンス』とセットでどうぞ」


「授業中にガム噛んでるアイツ。先生に注意されると飲み込んで知らん顔。でもそれはガムじゃなかった。
田村家が命がけで辿りついた『味の向こう側』とは? 
貧乏を超えた、涙あふれるのサバイバル教書!」


「小学5年。愛する母親との別れ。
 中学3年。すべてを理解してひとりで泣いた。
 人気お笑いコンビ「麒麟」田村のまっすぐな気持ちが胸にささります」

 


ホームレス中学生
ホームレス中学生麒麟・田村裕

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stars無邪気に泣けます。
stars貧乏話を興味本位で読んだけど・・・
starsネタは何度も聞きましたが。
starsあったかい気持ちになれます!!
starsこんな経験、しろといわれて出来ますか?

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映画「バイオハザードIII(RESIDENT EVIL: EXTINCTION)」

監督:ラッセル・マルケイ
アメリカ/2007年/94分

二丁拳銃二刀使いのスーパーウーマンはついに超能力者に! 念力対決もあるゾ。ミラ本人もよぉくわかっている、最大のみどころとは?

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
ラクーンシティから脱出して8年。ウィルスの感染は世界中に広まり、地球は急速に砂漠化が進んでいた。
仲間から離れ、ひとりで行動していたアリスは、クレア率いる生き残りのグループに遭遇する。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
▽アリス
女性。アンブレラ社の元特殊工作員。

△カルロス・オリヴェイラ
男性。U.B.C.Sの元隊員。

▽クレア・レッドフィールド
女性。武装車団を率いるリーダー。

△アイザックス博士
男性。アンブレラ社の科学者。「アリス計画」の主導者。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
――――――――――――――――――――――
二丁拳銃二刀使いのスーパーウーマンはついに超能力者に! 念力対決もあるゾ。ミラ本人もよぉくわかっている、最大のみどころとは?

■ お約束のセミヌード?

バイオハザードシリーズの3作目。

シリーズモノは回を重ねるごとにつまらなくなるのが定石ですが、はたしてバイオハザードシリーズはどうかといいますと、その例にもれずといったところでしょう。

とはいえ、広いくくりでいえばゾンビ作品の系列に入りますので、バイオハザードシリーズが他のゾンビ作品と比べて何が際立っているかがおもしろさを判断する材料になります。

際立っていることは……やはりお約束のミラ・ジョヴォヴィッチのセミヌード?

とはいえ(2回目)一般的にはアリスのアクションが目玉で、アクション作品として観てほしいのでしょう。


■ わかりづらいアクションの典型に……

アクションが目玉といいたいのですが……アリスのアクションは、わかりづらいんです。

短いカットを素早くつなげてスピード感を出そうとする典型的手法が冒頭から目立ちます。

中盤になると鉈みたいなナイフをふたつ使ってゾンビを倒しはじめます。アクションは少しわかりやすくなりますが、そのぶん、スピード感はグンと落ちてしまいます。

とはいってもアクションシーンは満載ですし、普通にいえばそんなにわるくありません。

でも、ジェイソン・ボーンシリーズで魅せてくれる、訓練すれば現実に実行できるであろう激しい生身のアクションや、「300」で魅せてくれた「早回し DE スローモーション」といえる、なにが起こっているのかがしっかりわかるアクションと比べると、どうしても「旧型アクション」にみえてしまいます。


■ 最大のみどころは

アクションが見所ということになっていますが、ズバリ! ミラ・ジョヴォヴィッチのセミヌード、あ、いや彼女の姿を眺めるのがこの作品の最大の目玉です。

そのあたりをミラ本人もよぉくわかっているのでしょう、脱ぎたがりという噂も聞きますが(暑いから? ロケ地は猛暑だったとか)とにかく機会さえあればヌードを披露したい、そんな気迫が感じられます(どんな気迫やねん〔笑〕)。

ミラ・ジョヴォヴィッチの容貌には、人を魅入らせるものがあります。青い瞳と金髪。モデル出身で存在感溢れる体格。特にアジア系の人にとっては金髪に青い瞳というが強烈に感じられんですね。

ほら、日本で生まれ育った、いわゆるアジア系なんだけれども金髪にして眉毛も金色にしてる人って、アジア系だってすぐにわかっちゃうでしょ。

その最大の要因は、瞳の色なんです。

そんなわけで、特にアジア系にとっては青い瞳のミラ・ジョヴォヴィッチは魅力的に映るのでしょう。

「トゥームレイダー」シリーズのララ・クロフトを演じたアンジェリーナ・ジョリーや、「デスペラード」のアントニオ・バンデラスを眺めるかのようなつもりで観に行くのがベストな鑑賞方法ですね。


■ ゾンビ映画ウンヌンはあまり関係ナシ

アイザックス博士が開発した新世代のスーパーゾンビは走ります。でも、他のゾンビ映画で走るゾンビは登場済。

アイザックス博士が研究してる、ちょっと知能が高そうなゾンビが登場します。でも、他のゾンビ映画で登場済。

大型トラックでゾンビの群れに突っ込みます。でも、他のゾンビ映画で似たようなシーンが登場済。

ゾンビ作品は多々ありますから、やり尽くしている感は否めません。

第2作「バイオハザードII アポカリプス」あたりからはゾンビ映画というよりも、ミラ・ジョヴォヴィッチのプロモーション作品といったかんじですから、ゾンビがどうのというのはあまり関係ありません。

なぜなら、第1作「バイオハザード Resident Evil」の監督で「バイオハザードII アポカリプス」では製作と脚本を担当、「バイオハザードIII 」では脚本を担当したポール・W・S・アンダーソンとミラ・ジョヴォヴィッチは婚約中だからです。つい先日11月3日にアンダーソンの女児を出産しました。

恋人のためにがんばってつくりました! ――みたいな?

ほら、アナタだって好きな人がいたら、その彼・彼女をずぅっと見ていたいでしょ☆

だからミラ・ジョヴォヴィッチを眺めるのがベストな鑑賞方法なのです。


■ その他

世界中にウィルスが蔓延して地球は砂漠化が進行。その原因をつくったアンブレラ社は地下深くに潜っています。

アンブレラ社の中枢はどこにあるのか。どうやら意外と身近なところにあるようです。何処かは作品を観てのお楽しみに。

え? レビューがアッサリしているんじゃないかですって?

そうですねぇ、書くことがあまりないんです(笑)。

それこそがこの作品の特徴かもしれないですね。

ちなみにクレア車団がアラスカを目指して移動することには、米国の特色が色濃く反映されています。それは西部開拓時代にさかのぼる話ですが、それについてはゾンビと映画で米国を知るならもはや定番となったこのレポートでわかりますヨ。

学校では教えてくれない社会・歴史をゾンビでまなべ(真鍋?)
  ↓  ↓  ↓  ↓
▼【深夜の課外授業】ゾンビでわかるアメリカ合衆国
  ~けっして日没前には読まないでください~

昼間読もうとしてもパンズラビリンスの本のように白紙との噂も。かならず深夜に読まなきゃだめだゾ・ン・ビ(寒ッ)。

それと、バイオハザードシリーズの中では、第1作「バイオハザード Resident Evil」がズバ抜けて出来が良いですョ。
▼「バイオハザード(BIOHAZARD:RESIDENT EVIL)」作品レビュー
(けっこうホメてるなぁ↑)

そして、本編よりも予告編のほうがインパクトがあった第2作はこちら。
▼バイオハザード II アポカリプス(Resident Evil: Apocalypse)作品レビュー

デート      △ お互いにミラのファンなら
フラっと     × 
脚本勉強    △ 
演出       △ 
キャラクター   × 定番で平面的なキャラも致し方ないかな
映像       △ 
笑い       - 念力対決は笑うところ?
ファミリー    × ゾンビがうじゃうじゃですから~!
アクション    △ 冒頭アクションがわかりづらい
ノーテンキ    ○ ゾンビが出てくるだけでOKなら
ミラ        ◎ ファンなら


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11/08/2007

映画「クワイエットルームにようこそ」

監督:松尾スズキ
日本/2007年/118分

内田有紀なしには成立しない、ミステリー仕立ての「女性の自分さがし物語」。

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
フリーライターの明日香が目覚めると、知らない部屋で体を拘束されていた。
そこは女子だけの閉鎖病棟内にある保護室「クワイエットルーム」だった。
どうしてそこへ運び込まれたのか記憶がない明日香だったが、しばらく閉鎖病棟に入院することになる。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
▽佐倉明日香
女性。28歳。フリーライター。

△焼畑鉄雄
男性。放送作家。明日香の同棲相手。

▽ミキ
女性。入院患者。

▽江口
女性。看護士。

▽西野
女性。入院患者。

△コモノ
男性。鉄雄の子分。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
――――――――――――――――――――――
内田有紀なしには成立しない、ミステリー仕立ての「女性の自分さがし物語」。

■ シフトする雰囲気

前半はかなり笑えます。笑えるように作ろうとしているのが伝わってきます。

もちろん、その笑いの質が合うかどうかは人それぞれだと思いますが、作り手の狙いとしては観客を笑わせようとしています。

その狙いは、観客の間口を広げることにあります。

閉鎖病棟内にある保護室「クワイエットルーム」に収容された女性ライターが主人公と聞いて、明るく楽しいイメージを持つ人はそう多くないでしょう。

どうしても暗い話になりがちな設定の物語に、どうやったら客が呼べるか――。

そこでコメディっぽい匂いを嗅がせて、気軽に楽しめるかのような印象を持ってもらおうとしたのでしょう。

作品の予告編を観るかぎりでは、仕事がいそがしくてたまたま深酒と睡眠薬が重なって意識不明になって、たまたま病院のベッドが空いていなかったから精神科の閉鎖病棟内にある保護室「クワイエットルーム」に収容されてしまったかのようにみえるでしょう。

主人公・明日香もそのように話すので、観客もたまたまクワイエットルームに収容されてしまったお気楽ドタバタおバカコメディだろうとリラックスして前半は観ていられます。

ところが後半。

実は明日香の身に何が起こったのかが徐々に明らかになってくにしたがって、監督がお気楽やドタバタおバカやコメディを目指しているわけじゃないんだな、と感づいていくことになるのです。

こうして作品の雰囲気が「軽」→「重」へシフトします。


■ 失われたウン年?

内田有紀。

ボーイッシュな髪型で人気となり、90年代に大ブレイクしたタレントさんです。94年のテレビドラマ「時をかける少女」では河相我聞と競演。ふたりは似ていて、兄妹かと思うほどでした。

歌手、映画出演、劇団入団と活躍していましたが、2002年に「北の国から」で共演した吉岡秀隆と結婚。芸能活動を休業。

夫の吉岡秀隆は「Dr.コトー診療所」にドラマ出演、そして『ALWAYS 三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。俳優としてのキャリアを積みます。

――で、内田有紀は?

内田有紀は2005年に離婚していたことが明らかになり、2006年に芸能活動を再開。

芸能活動を休止していた期間、内田有紀の姿を見ることはできませんでした。これを「失われた年月」といわずしてなんといいましょう。

結婚していた期間にどこに住んでいたのかはわかりませんが、挙式は富良野市でした。まるで北海道で冬眠させられてしまったかのようで内田有紀ファンは残念でならなかったといいます。

内田有紀・吉岡秀隆の夫婦生活がどのようなものだったのかもわかりませんが、それをイメージさせるかのような、明日香の身の上のエピソードの数々が「クワイエットルームにようこそ」に登場します。

こういった映画の内容をOKした内田有紀の根性というか心意気に、俳優としての覚悟と気合を感じます。

実際「クワイエットルームにようこそ」は内田有紀なしには成立しえない、内田有紀あっての作品です。

芸能活動を休止していた期間は「失われた年月」ではなく、俳優として内田有紀が空高く羽ばたいていくための準備・充電期間であったと捉えずにはいられません。

それにしても、内田有紀さんのオーラは衰えるどころか、ますます強くなってますネ。


■ その他

閉鎖病棟内という場所を限定しています。空間的な広がりを、主人公の回想を中心として展開させているので、ある程度作品としてのまとまり感を出すことができています。

監督は芝居系出身ということで、場所を限定したのは不得意な部分の粗を目立たせないためでしょう。

作品のラストで主人公・明日香が閉鎖病院を退院して車で走り去っていくシーンがあるのは、監督自身が映画というフィールドへさらなる一歩を踏み出す心意気を込めたのかもしれないですね。

旅館の女将役に「サラダ記念日」の俵万智。松原医師役に「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明が出演しています。りょうさんの看護士役もハマッてますヨ。

「クワイエットルームにようこそ」は内田有紀なしには成立しない、ミステリー仕立ての「女性の自分探し物語」です。

「自分さがし」はヒットする確率が高いのです。「ほんとうの自分は?」と考えたり思いふけったりするのはだれにでもあるでしょう。そういうのが高尚だったりお洒落だったり格好良かったりする風潮というのも少ながらずありますから。

「ほんとうの自分は?」と考えているのは誰? まさにそれがアナタだよ、と言ってしまえばそれまでですが……。

自分さがしをするには旅に出なくちゃならない。インドへ行くのもありがちですが、閉鎖病棟に入院というのも一種の旅です。

監督としてはおそらく空間を限定したほうがやりやすいでしょうから、インドよりも閉鎖病棟にしたといったところでしょう。

そもそもみんな自分探しがすきですから、その願望に合わせたモノを提供すればヒットするというワケです。つまり、需要がある。だからヒットする確率が高いのですね。特に女性向けでは。

デート      × 無難に初デートなら●丁目の夕日でじゅうぶん
フラっと     ○ 意外と「!」かもよ
脚本勉強    ○ 劇場型監督が映画でうまくやる例
演出       △ 
キャラクター   △ キャラが分散気味
映像       △ 
笑い       ○ 前半はコメディ調
ファミリー    -
ミステリー    ○ ミステリー作品です
アクション    - 
人間       ○ 
ノーテンキ    × けっこう真面目。とくに後半が。
女性       ○
男性       △ クローズゼロにしときぃ
内田有紀    ◎ オーラ出まくり

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