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映画「バイオハザードIII(RESIDENT EVIL: EXTINCTION)」

監督:ラッセル・マルケイ
アメリカ/2007年/94分

二丁拳銃二刀使いのスーパーウーマンはついに超能力者に! 念力対決もあるゾ。ミラ本人もよぉくわかっている、最大のみどころとは?

ストーリー(概要)
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ラクーンシティから脱出して8年。ウィルスの感染は世界中に広まり、地球は急速に砂漠化が進んでいた。
仲間から離れ、ひとりで行動していたアリスは、クレア率いる生き残りのグループに遭遇する。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
▽アリス
女性。アンブレラ社の元特殊工作員。

△カルロス・オリヴェイラ
男性。U.B.C.Sの元隊員。

▽クレア・レッドフィールド
女性。武装車団を率いるリーダー。

△アイザックス博士
男性。アンブレラ社の科学者。「アリス計画」の主導者。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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二丁拳銃二刀使いのスーパーウーマンはついに超能力者に! 念力対決もあるゾ。ミラ本人もよぉくわかっている、最大のみどころとは?

■ お約束のセミヌード?

バイオハザードシリーズの3作目。

シリーズモノは回を重ねるごとにつまらなくなるのが定石ですが、はたしてバイオハザードシリーズはどうかといいますと、その例にもれずといったところでしょう。

とはいえ、広いくくりでいえばゾンビ作品の系列に入りますので、バイオハザードシリーズが他のゾンビ作品と比べて何が際立っているかがおもしろさを判断する材料になります。

際立っていることは……やはりお約束のミラ・ジョヴォヴィッチのセミヌード?

とはいえ(2回目)一般的にはアリスのアクションが目玉で、アクション作品として観てほしいのでしょう。


■ わかりづらいアクションの典型に……

アクションが目玉といいたいのですが……アリスのアクションは、わかりづらいんです。

短いカットを素早くつなげてスピード感を出そうとする典型的手法が冒頭から目立ちます。

中盤になると鉈みたいなナイフをふたつ使ってゾンビを倒しはじめます。アクションは少しわかりやすくなりますが、そのぶん、スピード感はグンと落ちてしまいます。

とはいってもアクションシーンは満載ですし、普通にいえばそんなにわるくありません。

でも、ジェイソン・ボーンシリーズで魅せてくれる、訓練すれば現実に実行できるであろう激しい生身のアクションや、「300」で魅せてくれた「早回し DE スローモーション」といえる、なにが起こっているのかがしっかりわかるアクションと比べると、どうしても「旧型アクション」にみえてしまいます。


■ 最大のみどころは

アクションが見所ということになっていますが、ズバリ! ミラ・ジョヴォヴィッチのセミヌード、あ、いや彼女の姿を眺めるのがこの作品の最大の目玉です。

そのあたりをミラ本人もよぉくわかっているのでしょう、脱ぎたがりという噂も聞きますが(暑いから? ロケ地は猛暑だったとか)とにかく機会さえあればヌードを披露したい、そんな気迫が感じられます(どんな気迫やねん〔笑〕)。

ミラ・ジョヴォヴィッチの容貌には、人を魅入らせるものがあります。青い瞳と金髪。モデル出身で存在感溢れる体格。特にアジア系の人にとっては金髪に青い瞳というが強烈に感じられんですね。

ほら、日本で生まれ育った、いわゆるアジア系なんだけれども金髪にして眉毛も金色にしてる人って、アジア系だってすぐにわかっちゃうでしょ。

その最大の要因は、瞳の色なんです。

そんなわけで、特にアジア系にとっては青い瞳のミラ・ジョヴォヴィッチは魅力的に映るのでしょう。

「トゥームレイダー」シリーズのララ・クロフトを演じたアンジェリーナ・ジョリーや、「デスペラード」のアントニオ・バンデラスを眺めるかのようなつもりで観に行くのがベストな鑑賞方法ですね。


■ ゾンビ映画ウンヌンはあまり関係ナシ

アイザックス博士が開発した新世代のスーパーゾンビは走ります。でも、他のゾンビ映画で走るゾンビは登場済。

アイザックス博士が研究してる、ちょっと知能が高そうなゾンビが登場します。でも、他のゾンビ映画で登場済。

大型トラックでゾンビの群れに突っ込みます。でも、他のゾンビ映画で似たようなシーンが登場済。

ゾンビ作品は多々ありますから、やり尽くしている感は否めません。

第2作「バイオハザードII アポカリプス」あたりからはゾンビ映画というよりも、ミラ・ジョヴォヴィッチのプロモーション作品といったかんじですから、ゾンビがどうのというのはあまり関係ありません。

なぜなら、第1作「バイオハザード Resident Evil」の監督で「バイオハザードII アポカリプス」では製作と脚本を担当、「バイオハザードIII 」では脚本を担当したポール・W・S・アンダーソンとミラ・ジョヴォヴィッチは婚約中だからです。つい先日11月3日にアンダーソンの女児を出産しました。

恋人のためにがんばってつくりました! ――みたいな?

ほら、アナタだって好きな人がいたら、その彼・彼女をずぅっと見ていたいでしょ☆

だからミラ・ジョヴォヴィッチを眺めるのがベストな鑑賞方法なのです。


■ その他

世界中にウィルスが蔓延して地球は砂漠化が進行。その原因をつくったアンブレラ社は地下深くに潜っています。

アンブレラ社の中枢はどこにあるのか。どうやら意外と身近なところにあるようです。何処かは作品を観てのお楽しみに。

え? レビューがアッサリしているんじゃないかですって?

そうですねぇ、書くことがあまりないんです(笑)。

それこそがこの作品の特徴かもしれないですね。

ちなみにクレア車団がアラスカを目指して移動することには、米国の特色が色濃く反映されています。それは西部開拓時代にさかのぼる話ですが、それについてはゾンビと映画で米国を知るならもはや定番となったこのレポートでわかりますヨ。

学校では教えてくれない社会・歴史をゾンビでまなべ(真鍋?)
  ↓  ↓  ↓  ↓
▼【深夜の課外授業】ゾンビでわかるアメリカ合衆国
  ~けっして日没前には読まないでください~

昼間読もうとしてもパンズラビリンスの本のように白紙との噂も。かならず深夜に読まなきゃだめだゾ・ン・ビ(寒ッ)。

それと、バイオハザードシリーズの中では、第1作「バイオハザード Resident Evil」がズバ抜けて出来が良いですョ。
▼「バイオハザード(BIOHAZARD:RESIDENT EVIL)」作品レビュー
(けっこうホメてるなぁ↑)

そして、本編よりも予告編のほうがインパクトがあった第2作はこちら。
▼バイオハザード II アポカリプス(Resident Evil: Apocalypse)作品レビュー

デート      △ お互いにミラのファンなら
フラっと     × 
脚本勉強    △ 
演出       △ 
キャラクター   × 定番で平面的なキャラも致し方ないかな
映像       △ 
笑い       - 念力対決は笑うところ?
ファミリー    × ゾンビがうじゃうじゃですから~!
アクション    △ 冒頭アクションがわかりづらい
ノーテンキ    ○ ゾンビが出てくるだけでOKなら
ミラ        ◎ ファンなら



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Tracked on 11/15/2007 17:35

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