鎖国といえば小説「五分後の世界」
「ベクシル 2077 日本鎖国」が公開中。
日本鎖国で思い浮かぶのが村上龍「五分後の世界」と「ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉」です。
日本が太平洋戦争で降伏せずに地下に潜り、アンダーグラウンドとして世界屈指の軍隊を持つ国になっているという設定の物語。
冒頭からグイグイと物語世界へ引き込まれ、圧倒的な描写力と緻密な世界観に一度読み始めたら終わるまでページをめくる手が止まらりません。
村上龍氏の作品は、たいていものすごく読みやすいんです。だからサラサラと読めてしまう。だから紙面を文字で埋め尽くすような真っ黒いページが多いにもかかわず、意外とスッと読めてしまう。
これは文章が恐ろしく上手なだけでなく、物語る力が本物であり、なおかつ資料を集め徹底的に研究してつくりあげる作家体力が尋常ではないためにできるのでしょう。
ものすごい作業量をものすごい集中力でこなす。この人ほどエネルギー消費量が多い人はそうはいないんじゃないかと思います。
20万人ほどに減った日本国民がアンダーグランドでどんな生活をしているのか。
なぜアンダーグラウンド兵士が少数なのに最強といわれているのか。
夏休み(そんなのないよ~という人も含めて)に、本の一冊も読まなかったなぁというお方がいたら、読んでみてはいかがでしょう。
村上龍氏の作品のなかでも代表作といわれるほど気合入りまくりの作品です。
![]() | 五分後の世界 村上 龍 幻冬舎 1997-04 by G-Tools |
![]() | ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界〈2〉 村上 龍 幻冬舎 1996-04 by G-Tools |




