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映画「ザ・シューター/極大射程(SHOOTER)」

監督:アントワーン・フークア
アメリカ/2007年/125分
原作:スティーヴン・ハンター『極大射程』

ここはいつもの定食屋。注文は「いつもの!」。同じ「いつもの」でも、味付けは違う。食べ比べてみては?

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
愛犬サムとワイオミングの山奥でひっそりと暮らす、元海兵隊の狙撃兵のボブ・リー・スワガーのもとへ、ある日アイザック・ジョンソン大佐が訪れる。
大統領暗殺計画を阻止するため力を貸してほしいというのだ。
愛国心をくすぐられ、大佐の要請を受けたスワガーだったが、罠にはめられ、大統領狙撃犯として追われる身となる。
スワガーは身の潔白と復讐のために立ち上がる。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△ボブ・リー・スワガー
男性。元海兵隊狙撃兵。

△アイザック・ジョンソン大佐
男性。退役軍人

△ニック・メンフィス
男性。新米FBI捜査官

▽サラ
女性。スワガーの元相棒ドニーの妻。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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ここはいつもの定食屋。注文は「いつもの!」。同じ「いつもの」でも、味付けは違う。食べ比べてみては?

■ 定食屋

「らっしゃい」

「おっちゃん、いつもの!」

「あいよ、いつもの定食ね。そんでもって『ザ・シューター/極大射程』もいつもの定食ってことで。お・わ・り」
「おいおい、基本3分どころか、これじゃあ3秒もかかっていないじゃないかぁ」

「へい。なにせ、いつもの定食っスからそれ以上もそれ以下もありゃぁしねぇもんで」

「それならせめて、定食の味付けぐらい変えたらどうなんだい?」

「味付けで……? わかりやした。やってみまひょ」


■ 品書きも決まってる

ウチみたいな小さな定食屋ですとね、品書きも決まってるんでさ。A定食に、エー定食に、えー定食。

エッ? どれも同じじゃないかって? そんなこたぁないですよ。微妙に味付けが違うんですから。

どう違うのかわかるように説明しろって?

ヘイヘイ、わかりましたよ。そしたら黄門ちゃまと比べてみまひょ。


■ 味付けは真逆

ウチらの世界にもね、わるい奴ぁいるもんでさ。それもそんじょそこらのコソ泥なんていうかわいいもんじゃぁねぇ。代官様や問屋のお偉いさんが裏でつるんでやりたい放題よ。だからってどうにもなりゃぁしねぇ。わしら庶民にゃぁ手も足も出やしねぇや。

でもな、お天道様はちゃぁんと見てるんだなぁ。天下の黄門ちゃまがやってきて、わるい奴らを成敗してくれるんでさ。

ってそんなことぁあるわきゃぁない。あるわきゃぁないから黄門ちゃまは長生きなんでさ。

それで「ザ・シューター/極大射程」の……ってそういやぁ「極大射程」ってなんなのさ。それいうなら「極小射程」ってのもありか? なんだか変な感じになってきたようで……。

はいはい「極大射程」でやんしたね。「極大射程」(←それ言いたいだけやろ)でのわるい奴を成敗するのは、子連れ狼ならぬ、一匹狼の軍人はん。わしらでいうところの元お侍さん。ってことは浪人ね(丸眼鏡ガリガリ。ってそんな浪人生いまどきいまへんがな)。

こうしてみると、話の型は同じでも、亜米利加さんはいっつも一匹狼の浪人が悪い奴らをバッタバッタとこらしめるんでさ。

西部開拓、いわゆる「ふろんちあすぴりっと」いうもんがあるようで、要は自分でなんとかしまひょ、ってことなのさ。待っていてもだぁれも助けてくれん。己の力で奪い取れっちゅうことでさ。

おんなじ定食でも、味付けは真逆。

どうですかお客さん。食べ比べてみては?


■ その他

お約束の展開と「極大射程」ってセンスにも首を傾げるも、あんまり期待していないぶん、思ったよりも迫力はありやしたよ。

主人公は敵の的をはずさないのに、敵の雨あられのような弾は主人公に当たらないのもお約束でさ^^;

ちなみに、同じような型でも違う箇所があるんでさ。その違いはこれ。

・使い古された型でも、手を変え品を変えいろんな見せ方に挑戦する。

・使い古された型でも、それが使えなくなるまで使いまわす。

「ザ・シューター/極大射程」は前者で。

後者にはどんな作品が? そりゃ、いわずもがな。


デート     ×
フラっと    ○期待してないぶん拾いもん?
脚本勉強   △定番だからいいもわるいも……。
演出      △
笑い      ×
役者      △
映像      △
ファミリー   ×PG-12
ガンバリ    ○がんばってトライしてる



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Tracked on 06/19/2007 23:08

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