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11/08/2006

ついに出た!飛び級の変化球―映画「デスノート」―

映画「デスノート」が公開3日間で観客動員数約97万5000人、興行収入約12億円に達した。


公開3日間は3連休だったので、通常の土・日とは違うが、「LIMITOF LOVE 海猿」の9億6500万円)を抜いたとみていい。


ここで、両作品の公開までの道のりをふりかえってみよう。


LIMIT OF LOVE 海猿」は三部作から成る。
第1作は映画「海猿」。第2作は連続テレビドラマ。そして第3作が映画「LIMIT OF LOVE 海猿」。


フジテレビと東宝を中心とした伊藤英明、加藤愛主演の「海猿」は、映画2本によって真中のドラマを挟む、いわばサンドイッチ型だ。


映画「LIMIT OF LOVE 海猿」公開までに、映画とドラマを通して作品世界と登場キャラクターにじゅうぶんに馴染んでもらうといった、観客熟成タイプの方法でヒットさせた。


映画「デスノート」は二部作から成る。
第1作は、映画「DEATH NOTE デスノート 前編」。これは6月に公開されたばかりで、まだDVD・ビデオになっていないが、10月27日に日テレ系の金曜ロードショーで放映された。


通常よくある、

(1)映画公開→(2)DVD・ビデオ→(3)有料放送→(4)テレビ放映

の順序を、一気に(1)の次に(4)へと飛び級した格好だ。


こうして映画「DEATH NOTE デスノート 前編」がテレビで放映された約1週間後に、映画「DEATH NOTE デスノート the Lastname」を公開した。


まだDVDにもなっていない前編がテレビで放映され、後編の公開が近いために、視聴率は良かったようだ。


そして、ひとたび前編を観れば、当然のように続きが観たくなる。


例えば大好きな連続ドラマが週1回の放映で、次週が待ち遠しいときに、ドラマ全巻が揃って手元にあれば、明日の仕事が朝早くても、つい次の回のドラマを観たくなってしまうもの。いわば推理ものタイプでヒットさせたのが映画「デスノート」なのである。


つい先を知りたくなる。まさにそんな気持ちにさせるのが、後編公開1週間前に前編をテレビで放映するという「変化球技」なのだ。


ということは「デスノート」は連続ドラマ向きなのだ。(実際に2006年11月8日現在、日本テレビで深夜に「デスノート」のアニメ版が放映されている)


例えば全12巻のDVD作品というのが最も適した形だが、それを前編・後編に分けて映画にする「変化球技」を使ってまで、欲しかったもの。


それは「映画のヒット」だ。


「踊る大捜査線」シリーズや「海猿」シリーズや漫画・アニメ「ワンピース」でヒットを飛ばしつづけるフジテレビを尻目に、他のテレビ局はなんとしてもヒット作がほしい。


どうしたらヒットさせることができるか。


その答えのひとつが日テレが投げた「飛び級の変化球」だ。


これには賛否両論あるだろうが、なんでもやってみるのもひとつの道だ。


視聴率さえ取れれば、ヒットさえさせれば、なんでもOKの風潮は、なにもテレビ局に限った事ではない。


ユーザーが増えれば、会員数が増えれば、アクセスが増えれば、なんでもOKといったようなことは、どこの業界にもある。


大事なのは、そのである。


「デスノート」前編・後編の観客が、次の日本テレビ関連の映画だからという理由で、映画館に足を運ぶかどうか。


たとえ、原作が面白いから、話題作だからという理由で映画「デスノート」を観た人たちであっても、面白い原作をさらにおもしい映画にするところといえば日テレ、という認識を彼らに持ってもらえたかどうかだ。


その答えは、日本テレビが関わる次回作で明らかになるだろう。


★なんでもやってみるのもひとつの道

★たとえ入り口は作品自体の魅力のみであったとしても、出口では、
 作品をどこが作ったのかを意識してもらえるようにする。
 →【ブランディング】


映画「DEATH NOTE デスノート 前編」作品レビュー


映画「DEATH NOTE デスノート the Last name」作品レビュー

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