映画「タイヨウのうた」はお涙頂戴モノではない
オタスケマンの病気を使っているから映画「タイヨウのうた」はお涙頂戴モノかというと、そうではありません。
映画「タイヨウのうた」は、サラっと音楽系青春恋愛物語です。
さらに薫ちゃんと幸治くんの恋愛物語というのではなく、薫ちゃんをとりまく家族・友人・恋人の「愛の輪」の物語といったほうがいいのです。
つまり、病気というオタスケマンで泣かそうなんてはじめから考えていないようなのです。
これが意外性となってかえって好印象ですね。
私は、お涙頂戴モノなんだろうなぁと思いつつも、音楽という題材と岸谷五郎というキーワードに惹かれて観に行きました。
しかしそこに、オタスケマンを使ったお涙頂戴モノのイヤラシさはありませんでした。
いくら病気という設定だからといってずっと泣いているわけにもいきません。XPという設定の雨音薫が毎日泣き暮らしているだけなのを観るのは観客にとっては辛いものだからです。
観客は、雨音薫が好きな歌を歌いつづけ、恋もして精一杯生きる姿を観たいのです。
泣いてばかりの、泣かしてやろうという匂いプンプンだったら観客は離れていってしまうでしょう。
もちろん、オタスケマンを使いまくりのひたすら泣かしてくれマーケットというのもあるので、それにマッチした作品も作られています。「アルタの中心で愛を叫ぶ(←タイトル違うっしょ)」みたいに。
ひたすら泣かしてくれマーケットだけを狙うのも戦略ですが、私は幅広い層に観てもらいやすい映画「タイヨウのうた」や映画「フラガール」のほうが好感が持てますね。
★ 涙が目的ではなく、感動の結果として涙が出るというのが望ましい。
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