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07/14/2006

W杯ジダン頭突きと映画「隠された記憶」

W杯決勝戦。フランス × イタリア。


ジダン選手がイタリアのマテラッツィ選手に頭突きしたことでクローズアップされたのが「移民」です。


アルジェリアはフランスの旧植民地であることからも、フランスにはアルジェリアからの移民が数多くいます。


移民や難民を積極的に受け入れてきたフランスは、サッカーフランス代表選手にも移民2世、3世がいます。


ジダン選手はアルジェリア移民二世です。また、アンリも移民の子です。


フランスでは過去に、経済格差・貧困・差別によって移民の若者を中心とした暴動が起きたことがあります。


アルジェリア移民2世のジダンがサッカーで活躍すればするほど移民たちは喜びます。


ジダンは移民たちの希望の星であり、フランスの人種・民族政策の成功の象徴にもなっているのです。


こういった背景が、ジダンがフランスで英雄となった理由のひとつでもあります。


サッカーの試合、とくにW杯には各国の歴史背景が様々に反映されます。


今回の「頭突き」によって、フランスでの暴動以外では、日本ではあまりクローズアップされることが少なかった移民問題に注目が集まりました。


サッカーを観ることで見えてくるもの。今回は移民問題ですが、こういったことは映画にもリンクします。


フランスのアルジェリア移民が重要な鍵となる映画作品に『隠された記憶』 (監督:ミヒャエル・ハネケ/2005 / フランス、オーストリア、ドイツ、イタリア) があります。


『隠された記憶』は観客に楽をさせてはくれませんが、その観方や読み取り方の多様性を楽しめる作品です。


物事を読み解く鍵――今回でいうところのフランスのアルジェリア移民――は、いたるところにあります。サッカーや映画を観ることは娯楽だけではなく、広い知識と様々な視点を得る絶好の機会でもあります。


サッカーから学ぶこと、そしてジダンから教わることはまだまたくさんありそうですね。

『隠された記憶』作品レビュー

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» 「隠された記憶」何気ない日常の裏には恐怖が潜んでいるのかもし... [soramove]
「隠された記憶」★★★ ジュリエット・ビノシュ、ダニエル・オートゥイユ 主演 ミヒャエル・ハネケ監督、2005年、イタリア オーストリア ドイツ フランス 穏やかな普通の暮らしをしている家庭に 届けられたビデオテープ。 そこにはその家族の家の様子が録画されて...... [Read More]

Tracked on 07/25/2006 at 21:31

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