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ドラマ「タイヨウのうた」

TBSドラマ「タイヨウのうた」金曜日22時放送

映画版では女性目線の作品作りだと感じたけど、ドラマ版は男性目線の作品づくりのようですね。

というのは藤代孝治(山田孝之)のキャラクター設定に深みが出ていたから。

映画『タイヨウのうた』作品レビュー

映画版では孝治クン高校生だったがドラマ版では19歳のフリーターになっていた。

住み込みでお弁当工場で働く孝治クンはタコ型ウィンナーを作り続けてウン年。でも、突然解雇されてしまいます。業績悪化によるリストラの対象になったのです。

中年男性社員によると、君は若いし夢があるだろうからこんなところでバイトなんてちまちまやってちゃいかんというのです。

「マッドシティ」という映画があります。これはジョン・トラボルタとダスティン・ホフマンによる社会派ドラマです。この作品では、博物館の警備員のサム(ジョン・トラボルタ)はリストラで解雇されます。

警備員をひとり解雇しなければならなくなったのでサム(ジョン・トラボルタ)が選ばれた理由(タテマエみたいなもの)は、彼が白人だから。たしかもうひとりいた警備員はアフリカン・アメリカンだったような気がしたけど、とにかく白人ではないので、解雇されたら再就職はたいへんだろう。だから白人のサム(ジョン・トラボルタ)を解雇するというものでした。

白人にだって貧しい人はいる。いわゆるプァホワイトといわれる人たちのなかには、低賃金で働くアフリカンアメリカンが自分たちの職を奪っていると怒っている人もいます。

さて、ドラマ「タイヨウのうた」では、孝治クンは19歳という若さのために解雇されます。弁当工場の中年男性社員が言う、君は若くて夢があるだろうから、というタテマエは実際にありそうなところが現代日本をよく表しているかも。

こうして孝治クンは学生でもなく、成人でもなく、フリーターでもなくなってしまいます。

若い女性の青春モノってけっこうありますが、若い男の青春モノって少ないかも。そこで孝治クン役に山田孝之さんを抜擢。彼はイケメンですが ただのイケメンではありません。影があるイケメンです。演技も上手ですのでいい配役だと思います。

がしかーし。雨音薫役の沢尻エリカさんはどぅなんでしょう……?

映画版のYUIと比べてしまうからなのかもしれないけど、沢尻エリカさんはという雰囲気をうまく醸し出せていないようです。タイヨウに当れないで夜にひとりで公園(駅前)で歌ってきた孤独感が薄いのです。

これはイメージに過ぎませんが、夜はクラブ通いでブイブイいわせ、もしもバブル期ならジュリアナお立ち台よ~ってなかんじ、もしくは今夜の集会ビシっとキメるんでそこんところ四露死苦ぅ! みたいな雰囲気が沢尻エリカさんからはプンプンしてます。

そもそも彼女はスタイルもよくて綺麗だし、沢尻エリカさん演じるところの雨音薫ちゃんが住んでる家も映画版の庶民系からリッチ系に、まるでトレンディドラマ(死語?)に出てきそうな部屋になっているしで、ちょっと感情移入しにくいんです。

そして、他の登場キャラクター。特に女性陣がみな同じ人にみえるのは私だけ……? 系が似ているんですよね。もちろんみんな綺麗なんです。

あ、ベッキーはすぐわかりましたヨ。

映画版の岸谷五郎みたいな、パンチのある俳優さんを起用してほしかったな。

とはいっても、まだドラマ1回目。回を重ねるほどにうまくはまっていくかもしれないですね。

それにしても沢尻エリカさんって、矢田亜希子さんに似てませんか?

B00005HC7Oマッド・シティ
コスタ・ガブラス ダスティン・ホフマン ジョン・トラボルタ
ワーナー・ホーム・ビデオ 2000-04-21

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Tracked on 07/16/2006 14:11

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