トランスポーター2(THE TRANSPORTER 2)
監督:ルイ・レテリエ
フランス・アメリカ/2005年/88分
アクション映画(西欧)最新作決定版(ちなみに東洋は「トムヤムクン」)。今度は陸海空すべて制覇だ!
ストーリー(概要)
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マイアミにやってきた運び屋のフランクは、裕福な一家の少年ジャックの送り迎えの仕事をしている。
ある日、少年ジャックが誘拐される。フランクは約束を果たすため、少年ジャックの救出に奔走する。
主な登場人物の紹介
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△フランク
運び屋
△ジャック
6歳の少年
▽オードリー
ジャックの母親
▽ローラ
殺し屋
△タルコーニ
警部
コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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アクション映画(西欧)最新作決定版(ちなみに東洋は「トムヤムクン」)。今度は陸海空すべて制覇だ!
■ 今回の依頼は?
運び屋――。それは世間一般でいいますところの運送業者と申し上げたいところですが、訳有りの品を依頼人の希望通りに届ける、いわゆる「運び屋」であります。そのフランクが欧州から亜米利加のマイアミにやってきて臨時で受けた仕事というのがジャック少年の送迎運転手の職でありました。
普段はこの種の仕事は受けないのだ。というフランク運転手でありますが、その表情にはどこか観る者を和ませてくれる雰囲気が何処かしら漂っております。それは安全・確実に送り届ける依頼品が6歳の少年であるからやも知れません。
このジャックという少年。送迎にやって来た自動車に素早く乗り込むやいなや、なぞなぞだして! とおねだりするほどフランク運転手を慕っているようであります。
フランク運転手のほうはといいますと、ジャックに乗車の決まり事を今一度確認させつつも、お望みどうりになぞなぞ遊びに興じながら依頼品を時間どうりに送り届けるべく彼の住む豪邸へと一路自動車を走らせるのでありました。
■ 海を越えて相棒がやってきた!
前作「トランスポーター」において成り行き上で関わることになったとはいえ、うら若き女性を助けたフランク運転手。
今回もすっかりジャック少年と心打ち解けている様子であった、その矢先の出来事でありました。
なんと! ジャック少年が悪者一味に誘拐されたのであります!
ジャック少年を救出すべく孤軍奮闘するフランク運転手。
いよっ! 一匹狼! と声援を送りたいところではありますが、今回は少しばかり勝手が違うようであります。
実のところ今回は一匹狼では無いのです。遠く仏蘭西から亜米利加のマイアミへ遊びにやって来た、前作に登場したタルコーニ警部が、ジャック少年救出を情報面で支援することになるのです。
■ 高度な運転技術と華麗な格闘技術を惜しげも無く披露
主人公が運転士でありますから、その運転技術に定評があるのは御尤であります。しかし乍このフランク運転手、前職は特殊部隊かどこかの隊長をしていた経歴の持ち主で、その身体能力の高さと俊敏かつ強力な運動神経と類稀なる格闘センスと技術を持っている凄腕なのでありました。
それが如何なく発揮されるのが悪者一味との決闘であります。
悪者一味はジャック少年の誘拐という目的のためには手段を選ばぬ悪党揃いでありまして、至極当然のように銃器によって武装しており、時と場合と場所を構わず派手に発砲します故、建物に過大な損害が生じ、幾度もフランク運転手の身に危険が迫るのです。
しかしながら娯楽活動劇のお約束とでもいいましょう、主人公に弾は当たらず(多少の掠り傷有り)、更にフランク運転手の自動車に仕掛けれた爆弾も超人的運転技術によって取り外しに成功。絶体絶命の境地から見事に脱するのであります。
そんなご都合主義の無茶苦茶な解決方法が有るものか! と腹を立てては勿体無ぉ御座います。皆々様方御忙しい中、御時間を工面なさって活動写真を観にいらしたですから、奇想天外摩訶不思議な現象・事象を殊更可笑しく楽しむのが清く正しい鑑賞法というもの。
さぁ、肩の力を程良く抜いてフランク運転手の活躍に心躍らせ共に応援せようではありませぬか。
■ ひとこと
フランク運転手は劇中で銃を手にしても一発も発砲しない事にご注目いただきましょう。
(一回も銃を使わない主人公が登場する西部劇に「無法の拳銃」(1959)というのも御座います)
「トランスポーター2」は、お気楽にご鑑賞いただければきっと程良い御満足を得られることで御座いましょう。
▼前作「トランスポーター(LE TRANSPORTEUR)」作品レビュー
俳優ファン ○
ファミリー -
デート ◎
フラっと ○
脚本勉強 △
笑い ○
リアル追求 -
謎解き -
人間ドラマ △
社会 -
アクション ◎
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