バブル青田
バブル青田のデビューシングル「ジーザス」は,、作曲が小室哲哉氏、ダンスの振り付けはTRFのSAM氏、企画がテレビ番組「ロンドンハーツ」によるものだ。
「ジュリアナ扇子」に「へそ出し衣装」で90年代に作られたまま倉庫で眠っていた曲を熱唱するバブル青田は、元C.C.ガールズのリーダー、青田典子さんである。
青田典子さんがバブル青田としてCDデビューするいきさつは、テレビ番組「ロンドンハーツ」の企画として放映された。
「ロンドンハーツ」では以前にも青田典子さん企画で、ハワイにいる画家ラッセンに会いにいき、彼女のヌードを描いてもらう、というものがあった。
青田典子さんは大のラッセンファンであり、彼に会えるだけでも大感激で、自分をモデルに絵を描いてもらうのはまさに夢のようだと語っていた。
彼女は人気アイドルグループC.Cガールズとして90年代を過ごした。グループとして数曲発売したが、ヒットには到らなかった。
もともと歌が大好きという青田典子さんは、90年代に大ヒットしたいわゆる小室ファミリーの楽曲が大好きで、いまでもカラオケで歌う十八番は小室ファミリーであった安室奈美恵さんの曲だという。
そんな彼女が、90年代を彷彿とさせる衣装と楽曲と振り付けでデビューした。
その初ステージを観た小室氏は、時代がひとまわりして新しくなったように見えてよかった、といった意味のこ
とをコメントしていた。
もちろん、自分の楽曲でデビューした歌手の初ステージを悪くいうわけはないのだが、小室氏のこの言葉は印象的だ。
たいてい、ファッションのトレンドは20年周期だというが、最近の流行り廃りの周期は速い。
そんなわけで、ジュリアナ旋風の90年代がすでに博物館の展示の一角を陣取るかのように思われたそのとき、ひとまわりして再び現れたのがバブル青田というわけだ。
はたしてこれが小室氏復活のきっかけとなるか。
90年代に売れすぎたのかもしれないが、現在の小室氏の楽曲はあまり売れていないようだ。90年代というくくり方で、すでに過去のミュージックシーンの歴史として本棚にしまわれてしまったかのようで、小室氏がプロでユースする歌手の売れ行きに、かつての勢いはない。
そのため、テレビ番組「ロンドンハーツ」での青田典子デビューに楽曲を提供するという企画の形で、TRFの曲の宣伝をしようということなのだろう。
実際「ロンドンハーツ」史上最高の製作費を投じてバブル青田デビューステージを用意したとしているが、それはTRFの宣伝も兼ねているので、その内訳はどのくらいなのだろうか。
たしか小室氏はいま吉本興業所属のはずであり、テレビ番組「ロンドンハーツ」のロンドンブーツ1号2号は吉本興業所属の芸人である。
いまはお笑いブームということで、90年代に楽曲だけでヒットを飛ばしつづけた小室氏も、お笑い企画に乗って関係グループの曲を宣伝していく必要性にかられた結果がバブル青田デビューということなのだろう。
いきさつや思惑はどうあれ、チャンスをモノにして「夢は叶う」というストレートなキャッチフレーズで好きな歌を歌う青田典子さんに、ブーム回帰というよりも、中年の星の輝きを魅せてもらえたような気がする。
なにげにC.C.ガールズ時代から青田典子さんをひそかに(?)応援していたので、バブル青田のCDデビューも応援したいものである。
バブル青田のデビュー曲は、オリコンチャート(5月1日付)で12位。
「ロンドンハーツ」共演者で、オリコンチャートのランクを競っていた熊田曜子さんの曲は15位。
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