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04/28/2006

トム・ヤム・クン!

監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
タイ/2005年/110分

いまもっとも迫力があり、最も気合が入り、最も熱い格闘技アクション作品。ごまかしがきかない4分長回しワンカットに本物の心意気と技と信頼が凝縮。ありとあらゆるアクションがこの1本に集約された必見のアクション大傑作!(これまじヤバイ)

ログライン(Log line)(ストーリーを述べてある一文)
―――――――――――――――――――――
タイ。代々象を守る家系に生まれた青年が、国際マフィアに盗まれた象の奪還に挑む。


主な登場人物の紹介(と、象)
―――――――――――――――――――――
▽カーム
タイ人の青年。
王に献上する象を育てる、王を守るムエタイ兵士《チャトゥラバート》の末裔。

▽プラ
タイ人女性

▽ポーヤイ
雄象

▽コーン
小象。ポーヤイの子

▽マダム・ローズ
チャイニーズマフィアのボス


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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いまもっとも迫力があり、最も気合が入り、最も熱い格闘技アクション作品。ごまかしがきかない4分長回しワンカットに本物の心意気と技と信頼が凝縮。ありとあらゆるアクションがこの1本に集約された必見のアクション大傑作!(これまじヤバイ)

■ アクション映画でダントツNO.1

アクション映画はたくさんあり、アクション・格闘技ファンの数だけNO.1作品があるだろう。

だが、いまもっとも迫力があり、最も気合が入り、最も熱い格闘技アクション映画はなにかといえば、それは間違いなく「トム・ヤム・クン!」だと胸を張っていえる。


■ 信頼関係あってこそのアクション

主演のカーム役のトニー・ジャーは高校に通いながらロケーションに同行して雑用係からスタートした。その後、照明助手チーフになる、という経歴をもっている。

撮影現場の隅々まで知り尽くしているトニー・ジャーは、撮影クルーがそれぞれどんな仕事を担当しているのかがわかるだろう。どうしたらより仕事がしやすいかを撮影クルーの立場でわかるので、演者の彼は、スタッフたちの気持ちもわかるのだ。

エンディングのスタッフロールには撮影風景を収めたシーンがいくつかある。それをチラっと観ただけでも、トニー・ジャーがいかに他の出演者やスタッフたちと気持ちを通わせているかが伝わってくるのだ。

アクションシーンはひとつ間違えば大怪我につながる。そのため、共演者やスタッフたちとの信頼関係を何よりも必要とする。信頼なくしてアクションなし。アクション映画とはいわば「信頼の作品」なのだ。


■ 派手なボート・アクションもサラッと魅せる

カーチェイスならぬボートチェイスのシーンもたいへんな危険を伴う派手なものだ。並の作品ならば、ひとつの派手なシーンを、角度を変えて何度も映して見せたり、スローモーションにして「どうだすごいだろう?」といいたげな編集をしてしまいがちである。

しかしそんなクドい編集は「トム・ヤム・クン!」にはない。
すごいスタントシーンをサラっとテンポ良く出すので「今のシーンすごくねぇ? もっとちゃんと観てぇ!」と思わずにはいられない。
そういった絶妙なまるで腹8分であたりでサッと切り上げるかのようななんともニクい編集だ。


■ ローラーブレード、モトクロス、四輪バイクが襲い掛かる

倉庫でのアクションシーンは芸術といっていい。
ローラーブレードやモトクロス、四輪バイクといった多種多様な相手に、カームは倉庫内の道具や置物や壁やガラスまでも使ってアクロバチックかつ芸術的に、それでいて痛みが伝わるアクションを存分に披露してくれる。

いったいどれだけの打ち合わせとリハーサルを繰り返したらこれほどのシーンが撮れるのだろうとため息をつく間もなく次々と展開するアクションはもうタイの至宝といえよう。

そして特筆すべきことは、倉庫のアクションシーンでも長回しのカットが多いことだ。

短いカットをたくさん撮って次から次に繋げれば、編集技でスピード感を出せるのでなんとなくすごいアクションが行われているかのように見せることもできる。

しかし観客にしてみれば、そのような短いカット繋ぎのアクションシーンは、なにがどうなっているのかわからずに「編集で誤魔化されている感」がぬぐえない。

ところが「トム・ヤム・クン!」にはそんな小ざかしいアクション編集技を使う必要がない。役者がホンモノだからだ。
観客はどのようなアクションによって敵が倒れていくのかをしっかり存分に見ることができる。これが「トム・ヤム・クン!」が真の最強アクション映画」たる所以である。


■ 出た!4分間長回しワンカット超絶アクション!

カームが4階建てのセットを1階から順に上の階へ向かって登り、、せまり来る敵を倒していく4分長回しワンカットがある。

4階まで総勢何人の敵を倒したか?
ひとりでもアクションの手順を間違えたら?(イチからやり直しだろう)
ひとりで4階まで登りながら敵を倒しつづける体力はもつのか?

そんな心配をよそに、4分長回しワンカットのアクションシーンは堂々たるものとなっている。まさに超ド級で歴史に残る偉業である。

4階建てのセットを舞台に、せまり来る敵をバッタバッタとなぎ倒す4分間長回しワンカットの超絶アクション! これぞホンモノのアクションを見せる心意気がもっとも表れている。なにせ4分ものワンカット。ごまかしが一切きかないからだ。


■ ひとこと

冒頭で、象の弱点を守る最強ムエタイ戦士の末裔としてカームが紹介される。
さて、強い象にも弱点がある。それはどこか?

この答えが終盤で明らかになったとき、カームはまさに最強の戦士となる。

足技格闘技・カポエイラVS古式ムエタイ

殺人剣術VSタイ式剣術デスマッチ

大巨人プロレスラーも登場して身長差40cmバトルも繰り広げる。

そしてトニーVS49人の連続骨折り関節ギメ!

いま風にいうなら、これ「ヤバイっ! マジやばい!」
「やばいよやばいよ~(出川の哲っちゃん)」

冒頭での主人公と象との一連の交流シーンは巧い。短い一連のシークエンスで観客の共感を得ることに成功している。

小学校に象で通う主人公。格好良すぎです☆

アクション映画ダントツNO.1を見逃すな!

前作「マッハ!」もすごいゾ。

▽「マッハ!」作品レビュー

アクション ◎
俳優ファン ◎
ファミリー  ×
デート    △
フラっと   ◎
脚本勉強  ○
笑い     ○
リアル追求 ○
謎解き   ×
人間ドラマ △ 
社会     ○

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Comments

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