アニメ「NANA」
「NANA」のアニメ第1回(5日)がテレビ放映されましたね。
「NANA」は矢沢あい原作の漫画で、実写映画にもなりました。
アニメ「NANA」のはじまりは、奈々が恋人の大学合格をきっかけに上京するところからはじまりました。
過去を振り返るかのような奈々のナレーション付で、北国から雪降る夜に新幹線に乗って上京する。
なんだか懐かしい雰囲気を感じますね。といってもいわゆる「上京」をしたことはありませんが…。
「上京」と聞くと、京都に行くことをイメージしますが、一般には東京に行ってそこで生活することをいいますね。
新幹線の中で奈々は、ギターを持った女の子ナナに出逢い、彼女の隣の席に座ります。
お互いに同じ年齢で同じ名前で、さらに同じ目的地へ向かうことを知ったナナは「なんだ同じ上京組か」といって、ビールで乾杯します。
さぁ、ここまで読んだアナタは「NANA」ヒットのヒントにいくつ気がつきましたか?
では、ヒットのキーワードを抜き出してみましょう。
「上京」
「過去を振り返るナレーション」
「北国」
「雪」
「夜」
「新幹線(列車)」
「隣の席」
「上京組」
どのキーワードも、どこか「懐かしさ」を感じさせるものですね。
「隣の席」のどこが懐かしいの? と思った方もいるかもしれません。
でも「学校」「教室」「席替」とくれば……ほら、頭の中には金八先生かユーミンか岡本真夜が思い浮かぶかもしれませんよ。
「NANA」がなぜヒットしたか?
その秘密のひとつは「懐かしさ」です。
キーワードの中に「上京組」があります。これはナナのセリフです。
地元のバンドが解散してひとりで上京するナナは、一見すると我が道を行く強い女性のように見えますが、実は依存しやすい弱い部分を持っています。
それを表すのが「なんだ同じ上京組か」というセリフです。
バンド解散によってひとりで上京するナナは、偶然出会った、自分と同じ名前(発音)の奈々と行き先が同じことを知って、「上京組」という「枠」で捉えます。
それはまるで日本の高度経済成長期の昭和30年代に「金の卵」といわれて田舎から東京に集団就職のために電車に乗ってやってきた「上京組」を彷彿とさせます。
こうしてアニメ「NANA」の第1回目のふたりの出会いのシーンですでに、一見するとクールで強い女性のナナが実はナイーブで依存しやすく、そのため独占欲が強いことの予告がされているのです。
こういったキャラクター設定もありがちですが、よくあるキャラクターというのはそれだけ需要があるということですから、これもヒットのキーワードのひとつですね。
このように、懐かしさを感じさせるキーワード(「集団就職」「金の卵」「上京組」)も巧みに意識させているあたりは上手ですね。
たとえ実際には体験していなくてもなんとなく感じる「なつかしさ」をいっぱい詰め込むことで、若い人には見向きもされない傾向が強い「●●」と意識させにくくしているというあたりが、ヒットを生み出す職人技なのかもしれません。
このあたりの詳しいことは長くなりますので、こちらにまとめました。
大ヒットにはワケがある! 『NANA』大ヒットの秘密を解き明かす特別緊急レポート!
「『NANA』と『下妻物語』(+「R2-D2」)に共通する大ヒットの秘密とは?」
さて、アニメ「NANA」の絵柄と声はどうだったかというと、そんなに悪くないですネ。
絵柄は漫画に近く、ナナと奈々の声もほぼ合っていました。もちろん声のイメージは人それぞれですケド。
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