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04/07/2006

DOOM ドゥーム

監督:アンジェイ・バートコウィアク
チェコ/アメリカ/2005年/104分
原作:FPS(一人称型シューティング)ゲーム『DOOM』

特色の一人称シューティングシーンを取り入れた、ザ・ロック様ウハウハモードで暴れまくりの巻。日本人の扱われ方は「ダイ・ハード」から変化ナシ。こうなりゃ「エイリアン」でも「バイオハザード」でもなんでもいっか(笑)

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
火星にある考古学・遺伝子を扱う、ユニオン宇宙社オルドゥヴァイ研究所から救護要請連絡を受け、カリフォルニア海兵隊RTTS(緊急対応戦略部隊)チーム8名が「アーク」を使って派遣される。
研究所に到着した海兵隊RTTS(緊急対応戦略部隊)チームは、謎の生命体が襲われる。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△サージ
 海兵隊RTTS(緊急対応戦略部隊)チーム隊長

△リーパー
 海兵隊RTTS(緊急対応戦略部隊)チーム隊員

△サマンサ
 火星勤務のリーパーの姉

--------
▽アーク
 火星の古代都市への通路


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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特色の一人称シューティングシーンを取り入れた、ザ・ロック様ウハウハモードで暴れまくりの巻。日本人の扱われ方は「ダイ・ハード」から変化ナシ。こうなりゃ「エイリアン」でも「バイオハザード」でもなんでもいっか(笑)

■ 原作ゲーム「DOOM」を楽しむ映画

ゲーム「DOOM」の世界観を楽しむ映画とはいえ、一人称シューティングゲームといわれる「DOOM」をプレイしたことがなくても鑑賞OKだ。

なぜなら、もともとこういったSFホラー的な作品のストーリーは単純明快だから。

謎の生命体=クリーチャーが現れた! 救援部隊を派遣せよ!

これだけ聞いたら「エイリアン2」だと思っても致し方ない。

研究所で異変が起きた! 特殊部隊を派遣せよ!

これだと「バイオハザード」といったところだ。

というわけで、クリーチャーが出てくるSFバトルアクションという意味ではどれも大差はない。


■ 特徴は一人称シューティング再現シーン

ゲーム「DOOM」の特徴と同じ、一人称の視点によるシューティングシーンがこの作品の見所だ。

つまり、モニタがプレイヤーの目となって、一人称の視点で進んでいき、クリーチャーを倒すといったゲームの特徴を、映画のシーンのなかにも取り込んでいるのだ。

これについては、映画ではちょっと新鮮であり、このシーンを観るためだけに劇場に足を運ぶゲームファンもいるという。


■ ウハウハモードのザ・ロック様

海兵隊RTTS(緊急対応戦略部隊)チームの隊長サージ役は、プロレスラーで『スコーピオン・キング』に主演したザ・ロックである。

彼がバカでかい新型銃(まるで布団を丸めて抱えているかのよう)をうれしそうに持ってウハウハモードになっている様子は、なんともバカげていてご愛嬌だ。

こういったおバカっぽいキャラクターを安心して任せられる役者はそうはいない。この点、ザ・ロック様ならば安心だ。


■ 登場人物を換えれば「バイオハザード」

RTTSメンバーのなかには『バイオハザード/アポカリプス』に出演した俳優もいるからというわけではないが、研究所で謎の生命体が!(バイオハザードの大半はゾンビだが)というあたりはもろに「バイオハザード」シリーズと重なる。

だが、ザ・ロックが登場することで、原作ゲームと同じく「アメリカ産」であることをより強調しているといえよう。


■ 東洋・日系・日本人の描かれ方

RTTSメンバーのなかに、明らかに日系人っぽい者がいる。彼は火星にやってすぐに、アーク(地球のネバダ砂漠から火星の古代都市への通路)の警備にひとり残される。

その後、謎の生命体に「あっさりばっさり」首を切られて絶命する。

もう毎度のことではあるが、東洋系、とくに日系や日本人の描かれ方や扱われ方はこんなもんである。

たとえば「ダイ・ハード」では、日系企業かなにかが所有する高層ビルに犯人グループがやってきて、日本人の社長を殺すシーンがある。注目すべきはその殺され方である。

私の記憶ではたしか、銃で頭を撃たれるのだが、それによって頭がグシャと吹っ飛ばされるのだ。もちろんその直接的なシーンは避けて、吹っ飛んではじけた血飛沫のみが映されるのだが……。

その一方で悪役のボスの頭に銃弾が額に命中しても頭は弾き飛ばされず、血もほとんど出ずに、ビルから落ちていく。悪役のボスでさえその最期は血がひかえめで、落ちていく様によってその死体さえも観客の目から隠されていくのである。

映画「DOOM」の、悪役でもないRTTSの東洋系メンバーは、まったく活躍するチャンスもなく、やたら長い名前を名乗っただけのセリフだけで、クリーチャーによってあっけなく首をちょん切られてしまうのだ。しかも、頭のない死体はちゃんと残って横たわったままだ。

たとえ悪役であっても、映画で頭を銃で吹っ飛ばされるといえば、東洋系や日系や日本人のほかにはゾンビぐらいなものである。

ところがそのゾンビみたいなクリーチャーに首をちょん切られてしまうのが、東洋系・日系・日本人なのである。

まぁ「ダイ・ハード」にかぎらず「ジャパンバッシング」で自国民のカズ抜きをするというのはハリウッド映画にはよくあることだが「DOOM」を観て、あいかわらずだなぁといった印象を抱かずにはいられなかった。


■ ひとこと

「エイリアン」や「バイオハザード」といったSF作品が好きなら観てもいいだろう。
お互いに思いやる姉弟という設定は意外と新鮮かもしれない。


俳優ファン ○ ザ・ロック様、暴れまくるの巻
ファミリー  × 
デート    × 
フラっと   △
脚本勉強 △ 
笑い    ◎ 笑って観るっきゃないでしょ
リアル追求× そのバカでかい筒はなぁに? え? 新型銃?
謎解き   × 
人間ドラマ × 
社会    △ 東洋・日系・日本人の描き方で観るアメリカ社会? 


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