Cの次はE
「鰯定食」
「鰤定食」
「鮪定食」
「鯵定食」
さあ、この4つの定食のうち、好きなものを注文していいよと言われたら、あなたならどの定食を注文しますか?
わたしならちょっと困ってしまいます。
なぜなら、漢字の読み方にちょっと自信がなくなるような書き方をしてあるからです。
「鰯」は「いわし」と読むはずだけど、似たような漢字が四つも並んでいるので、もしかしたら「さば」だったかもしれないな、と思ってしまうかもしれません。
お客さんにちょっとでもこう思われた時点で、この定食屋さんはリピーターを獲得するチャンスを逃してしまっているのです。
それがどんな定食なのかを、メニューを見た瞬間に容易に想像できるようにしましょう。定食の写真を載せるというのもいいですね。
メニューに写真を載せなくても、ほんの少し手を加えるだけでもいいのです。
たとえばこんなふうに。
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A定食「鰯(いわし)定食」
B定食「鰤(ぶり)定食」
C定食「鮪(まぐろ)定食」
E定食「鯵(あじ)定食」
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漢字にふりがなをつけるだけでなく、A、B、C、Dとアルファベット表記もつけましょう。
C定食の次がE定食になっている理由は、聞き間違いを防ぐためです。
BとDは発音の仕方によって聞き間違いが起こりやすいからです。
Dを「ディー」と発音する人もいれば「デー」と発音する人もいるでしょう。
「デー」ならまだ区別がつきやすいですが「ディー」は「B」の発音と似たように聞こえることがあります。
「いわし」と「ぶり」なら発音も違いますし、文字数も違います。
★アルファベット1文字の「A」「B」「C」「D」を使う場合は、
発音に注意しましょう。
そもそも英語は表音文字を使っていますので、表意文字と表音文字の両方を使う日本語を母国語とする人は、英語の発音と聞き取りに間違いがないように工夫する必要があります。
その具体的な方法が、C定食の次はE定食にする、ということなのです。
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