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11/21/2005

イントゥ・ザ・ブルー(INTO THE BLUE)

監督:ジョン・ストックウェル
アメリカ/2005年/111分

俳優と海が表向きのセールスポイント。ありそうな題材と内容をそつなく取り入れているあたりは裏向きのセールスポイント。ジェシカ・アルバのがんばりが伝わるアクション・アドベンチャー。

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
カリブ海。ダイビングインストラクターとその友人たちは海で財宝船らしきものを発見する。沈没船を引き揚げるための資金をめぐり命の危険に晒されながらトレジャー・ハンティングは続く。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△ジャレッド
 男性。ダイビングインストラクター

△サム
 女性。ジャレッドの恋人。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
俳優と海が表向きのセールスポイント。ありそうな題材と内容をそつなく取り入れているあたりは裏向きのセールスポイント。ジェシカ・アルバのがんばりが伝わるアクション・アドベンチャー。


■ モテる者とモタざる者

イケメン男性にモテモテ。かわいこちゃんにモテモテ。という意味の「モテ」ではありません。持てる者と持たざる者という意味です

ダイビングインストラクターのジャレッドは、海に浮いているのが不思議なぐらいの小さなボロ船を持っているだけで、インストラクターの仕事をクビになってしまいます。持っているものといえば自分の若さと、愛する彼女・サムだけ。
その一方、ジャレッドの知人の男は宝をみつけて財を成し、おっきな引き揚げ船を所有しています。

たとえ財宝がありそうなところをみつけたところで、調査にはそれなりの機械と装備が必要です。そして財宝をみつけたら引き揚げ船も必要です。

結局、発見だけでは財宝を手に入れることはできないのです。発見という情報を手にいれて、その情報を金に換える方法(機材、人員、装備)を持っている者がさらにおおきな財宝(富)を手に入れることができるのです。

そんな人間社会の一端を垣間見させるような状況にあって、ジャレッドは悩みます。


■ いまある幸せを手放したくないためにリスクを負うジャレッド

財宝を積んでいるかもしれない船をみつけたはいいけれど、資金がないためにどうすることもできないジャレッドたち。でも方法がないわけじゃない。でもその方法はとてもヤバイもので、高いリスクを伴うものです。

躊躇するジャレッドに、友人で弁護士の男が次の意味のようなことをいいます。

いまは貧乏暮らしでも若いから恋人のサムも側にいてくれる。でも年をとってもいまとかわらずビーチサンダル履いて幸せだといってくれるか? きっと離れていくぜ。

この弁護士の友人は、いかにもアメリカ合衆国にいそうな、口先ばかり達者でチンケな弁護士という役どころなのですが、やはり口がうまい。彼の話を聞いていると、たしかにそのとおりかもしれないと思わされてしまうあたりが、いかにもいそうなキャラクターとして愛嬌になっていると同時に、ストーリーにおける「ヘルパー」「トリックスター」の役割も担っています。

というわけでジャレッドは、今ある幸せ(サムが側にいる)を逃さないために、大きなリスクを負うかと思われたのですが、そんなことはしませんでした。

でも、弁護士の「連れ」が動いて、金をめぐるヤバイ状況に陥っていきます。


■ どこにでもありそうな題材と展開をそつなく料理して俳優と海の魅力で味付け

話の内容としては、ハリウッドにどこにでも転がっていそうなものです。では何が魅力なのか。やはり女優のジェシカ・アルバのセクシー水着でしょう(笑)

ジェシカ・アルバはアメリカンドラマ「ダーク・エンジェル」のヒロイン役の俳優さんです。映画「ファンタスティック・フォー」や「シン・シティ」にも出演している、いま注目急成長株の女優で「イントゥ・ザ・ブルー」ではダイビングの経験を生かして、ほぼスタントなしで海中の撮影をこなしたとか。

また監督はサーフィン映画の「ブルークラッシュ」のジョン・ストックウェル。海を舞台に撮るのが得意な監督さんによって、青い海中でのアクションを堪能できます。

水を扱う映画の撮影にはなにかと保険が高くついて制作費も膨れがちなので、日本ではなかなか思い切った海洋アクション作品は作れません。日本で海洋作品と銘打っていたとしても、最近はCGをや特撮を使ったりするので本物の水(海)を感じることはほとんど不可能になっています。

その点「イントゥザブルー」はCGをほとんど使わずに海中撮影をしているので、楽園的雰囲気の青い海を思いっきり堪能できます。


■ ひとこと

ジェシカ・アルバのファンや海好きでなければ……と思われるかもしれませんが、実はけっこうオススメです。なぜなら、ありがちな内容をきちんと取り入れてストーリーを構築するには実はそれなりの技が必要だからです。
ありがちな内容をまとめることができないので、他の突拍子もないモノ(仕掛け、CG、その他)でごまかしている作品ってたくさんありますから。

カリブ海。財宝。そこにアメリカ合衆国ならでは(?)の銃も出てくるアクション・アドベンチャー作品です。

もし、映画館の前で何を観ようか迷ったらこの作品を選んでOKです。

俳優ファン  向
ファミリー  ?
デート    向
フラっと   向
映画通   ?
脚本勉強  向
こだわり  不向
海がきらい 不向(あたりまえです〈笑〉)


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