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11/30/2005

フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い(FOUR BROTHERS)

監督:ジョン・シングルトン
アメリカ/2005年/108分

メイフラワー号の聖教徒たちがネイティブ・アメリカンの友と神に感謝したように、育ての母親・マーサーに深く感謝している4人の義兄弟が悪に立ち向かう現代版西部劇。仮に他の作品の銃撃戦を「湖での派手さを狙った海賊ショーのためのハリボテ改造船の航行」だとしたら、この作品のカーチェイスと住宅銃撃戦は「悪天候の外海で数百人の乗客乗員を乗せてエンジントラブルをかかえた客船が海賊の襲撃を受けつつも反撃しながらの航行」だ。

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
アメリカ合衆国、デトロイド。母親を殺された義兄弟4人が黒幕を突き止めて復讐する。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△ボビー
 4人兄弟の年長。元ホッケー選手。

△エンジェル
 元詐欺師。元海兵隊員。

△ジェリー
 元組合の発起人。不動産業に進出を計画。

△ジャック
 バンドマン。ゲイ。

△マーサー
 老女。4人の兄弟の育ての親。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
メイフラワー号の聖教徒たちがネイティブ・アメリカンの友と神に感謝したように、育ての母親・マーサーに深く感謝している4人の義兄弟が悪に立ち向かう現代版西部劇。仮に他の作品の銃撃戦を「湖での派手さを狙った海賊ショーのためのハリボテ改造船の航行」だとしたら、この作品のカーチェイスと住宅銃撃戦は「悪天候の外海で数百人の乗客乗員を乗せてエンジントラブルをかかえた客船が海賊の襲撃を受けつつも反撃しながらの航行」だ。

■ つかみはOK

町の小さな店でマーサーが強盗に殺されるセットアップだけで、この作品を観るために劇場の椅子に座っている自分の決断が正解だったと思える、そんな作品だ。

第一印象は大事である。いくら人(や物)の内面(内容)がすばらしいからといっても、礼儀や常識を知らない(または無視する)相手とはお近づきになりたいとは思わない。

はじめはつまらないかもしれないけれど我慢して椅子に座って話を聞いていれば、君にとって将来役に立ついろいろなことが学べるはずだ――を言われて、いったい何時間、何十時間、いや何百時間を教室の椅子に座って過ごしてきたことか。たしかに役に立ったことはある。九九の暗算、それに……まぁいろいろだ。

ある人はこんな経験もあろうだろう。この授業は出席簿のチェックだけが単位を与えるかどうかの唯一の要件だということで、出席票に名前を書くだけために大学に通った日々……。
(なかには試験期間中にもかかわらず、写経するページ数が多ければ多いほどよい成績を与えるとした講師もいたとかいないとか……)

実社会ではこうはいかない。たとえ教室があっても、なにもしなければ人は集まらない。人が集まっても興味をひきつつ楽しませる工夫をしなければ話の途中でもみんな帰ってしまうだろう。

何事にも第一印象は大事だ。お笑い芸人グループのダチョウ倶楽部のギャクに「つかみはOK」というのがあるが、まさにそのとおりにいきたいものである。

「フォー・ブラザーズ」のセットアップには、これからはじまる物語に必要なすべてが揃っている。雪が舞う冬。さびれた街デトロイドの低所得者層が住む地区の小さな店。マーサーの車を尾けてきた怪しげな車。武装した強盗。

そしてなにより、万引きしそうになった少年を愛を持って諭すマーサーの人柄を観客に強烈に印象付けることに成功している。もしマーサーの人柄が観客に受け入れられなければ、これから登場する4人の男達がなにをしようと、乱暴な振る舞いにしか感じられなくなってしまうだろうところだ。


■ 血のつながりのない義兄弟

マーサーは身寄りのない子供を世話しては里親を探してあげていた。だがその非行歴のためにどこにも引き取り手のなかった4人の男の子を自分の息子として育てたのだ。兄弟に血のつながりがなく、人種も趣味も外見も違っていた。その4人こそこの作品のメインキャラクターなのだ。

主人公4人が兄弟でありながら人種が違うというのがいい。なぜならデトロイドという土地柄、悪役にされやすいのがアフリカン・アメリカンであるからだ。そういったことで主人公の側にもアフリカン・アメリカンがいるというのは配役のバランスがよくなる。もし、いわゆる白人が主人公で悪者(敵役)が黒人だという設定では、いかにもといったステレオタイプ(紋切り型)な構図になってしまって幅広い観客動員を期待することはむずかしくなる。

「遠くの親戚よりも近くのお隣さん」というわけではないが「血よりも濃い義兄弟の絆」というのは、なにより「響き」がいい。
三国志でも「桃園の誓い」によって義兄弟の杯を交わした劉備、関羽、張飛の3人は血のつながりはないものの、関羽が呉の攻撃によって亡くなったときに劉備は、本来の目的(魏を倒す)達成と逆行することが確実にもかかわらず、自ら大軍を率いて呉を攻めたほどだ。それほど義兄弟の絆は深く、結びつきは強かったのだ。


■ 集団や組織の脆さと、家族や兄弟の強さ

〈注:ネタバレあり〉
ジェリーは組合の発起人をやっていたことがあり、団体交渉のエキスパートとも言える。
そもそも人が集まればそこにグループができる。労働者の集まりがストを行うといったように、資本を持たない者は「数」によってその発言力と行動力を確保してきた。
グループは大きくなればなるほど、ひとつにまとまるのが難しい。精神的な結びつきはあまり期待できず、利権・利益といった実益で動くのが集団や組織の基本である。

組織も武器も持たない兄弟たちは、こうした集団や組織のあり方を利用して、圧倒的に不利な状況を一気に逆転させるのだ。
ここで対比・強調されているのは、血のつながりも利害も超えた兄弟・家族の絆の強さである。


■ 兄弟の絆にもコンフリクツ(困難)がある

マーサーの死を調べているうちにエンジェルは、母親マーサーが高額な保険に入っていたことを知る。保険金の受取人は兄弟のジェリーだとわかる。さらに、妻と幼い娘がいるジェリーは不動産事業に失敗して破産していることもわかる。

兄弟達がジェリーに向ける疑惑のまなざし……。一筋縄ではいかないサスペンスの要素によって徐々にマーサーの死の真相が明らかになっていくのである。
そしてジェリーにかけられた疑惑が晴れたとき、いつのまにか武装集団が家を囲んでいた……。


■ 地の足のついた(?)銃撃戦

映画の宣伝(ほとんど宣伝を見聞きしたことはないが)でもこの作品の特徴のひとつである、氷の上を滑りまくりの銃撃カーチェイスや、住宅包囲の蜂の巣ばりの銃撃戦はクローズアップされていない。

それにもかかわらず、近年のアメリカ作品の中でも非常に特徴的かつリアル(実際の銃撃戦を見たことはないが)なカーチェイスと銃撃戦になっている。

夜。吹雪のなかで凍った路面を滑りまくりながらのカーチェイスシーンは「田舎の夜道の暗がり」「吹雪で視界不良」といった「見せない」演出を施しつつ、「滑る」という悪条件にも関わらず、母親殺しの黒幕を突き止めるために追跡を諦めない兄弟達のド根性ぶりをいかんなく発揮した特徴あるシーンに仕上がっている。

そして、兄弟間のわだかまりが解けると同時にまさに息つく隙もなく一気に文字通りの「蜂の巣」のように家を銃撃されるシーンへとなだれ込む。
バンから次々に降りてきた武装集団が、デトロイドの低所得者層が住む住宅街のひとつの家に向けてマシンガンを連射して攻撃するのだ。静かな(寂れた)住宅街の一角が一瞬で戦場に変わる状況が、けっして特別なことではなく、いつでも起こりえるとでもいいたげなこのシーンは、ただ映像的に派手に見せよとする他の作品における銃撃シーンとは一線を画している。仮に他の作品の銃撃戦を「湖での派手さを狙った海賊ショーのためのハリボテ改造船の航行」だとしたら「フォー・ブラザーズ」の住宅銃撃戦は「悪天候の外海で数百人の乗客乗員を乗せてエンジントラブルをかかえた客船が海賊の襲撃を受けつつも反撃しながらの航行」といった具合である。


■ アメリカ社会を映す

監督のジョン・シングルトンは、かつて「ハイヤー・ラーニング」という作品を監督している。この作品は、アメリカのある大学を舞台に、人種差別、同性愛、ネオナチといった問題を取り扱っている。
「フォー・ブラザーズ」においても、人種、犯罪、地域といった問題を取り扱っている。


■ 感謝祭(サンクスギビング)

作品における時期設定は11月の第4土曜日の感謝祭(Thinks giving)前後となっている。家族が集まって七面鳥を焼いて食べるというこの感謝祭は、1620年に聖教徒メイフラワー号に乗ってイギリスからアメリカ大陸にやってきた人々が、はじめての厳しい冬に食べ物に困ったときにネイティブ・アメリカンに食物や種をもらったので、翌年の11月に彼らを招いて収穫した作物や七面鳥をほふって友人感謝したことに由来している。

家族が集まるサンクスギビングに家族(母親)を失った兄弟たち。その後、さらに次々と親しい者が命を落としていく……。

4人の兄弟たちは引き取り手がなかったのでマーサーが育ててくれた。かつて自動車産業で栄えたが、今はアメリカ中から忘れ去られてしまったかのようなデトロイドの「8mile」南側であろう街でさえ、4人の少年には里親ができなかったのだ。

そんな少年たちに手を差し伸べたマーサーは、まるで新天地アメリカにやってきた聖教徒たちがはじめての厳しい冬に食べ物がなかったときに、食料を分け与えてくれたネイティブアメリカンのようでもある。

母親の葬式のために街に帰ってきた(ジェリーは街に残った)兄弟たちは、育ての母親マーサーになにも感謝の気持ちを表していないことにあらために気づくのだった。世間から見捨てられたかのような街にさえ見捨てられた俺たちに手を差し伸べてくれた母親に恩返ししたいという強く熱い思いが、たとえマーサーがそれを望まないかもしれなくても、殺人の黒幕を突き止めて復讐するという強い決心行動へとつながるのだ。そのための装置としてのサンクスギビングなのだ。

〈ちなみに8 Mile とは?〉
デトロイト。自動車産業の衰退で退廃的になった都市の北端を走る道路の名前。8 mileの北側は中産階級の白人が住む地区。南側は黒人などの低所得者が住む地区。

「8 Mile」作品レビュー


■ ひとこと

この作品は上映館が少ないこともあり、またテレビ宣伝もおそらく放映していないこともあり、一般的にはまったくといっていいほど話題になっていないようだ。しかし、口コミではかなり評判がいい。

実際よく出来た作品だ。様々なところで言われてることだが、この作品はいわゆる西部劇の構造になっている。具体的にはジョン・ウェインの『エルダー兄弟』のリメイクだ。

クライマックスがどうにもご都合主義っぽいが、そこが愛嬌としていい味にもなっている。

俳優ファン  たいして有名な俳優は出ていない
ファミリー   銃撃シーンがあるが、家族・兄弟の絆では「向」
デート     作品を見極める目を持っていると思われて株UP
フラっと    思わぬ拾い物にニンマリ
映画通    おもわず唸ってしまう演出のうまさ
脚本勉強  オードドックスから学び直そうと初心にかえれる
こだわり   秀作をみつけた喜びアリ
男が嫌い   不向(男ばっかり出てます)
冬が嫌い   不向(冬です。雪です。吹雪いてます。氷分厚いです)


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11/25/2005

ブラザーズ・グリム(The Brothers Grimm)

監督:テリー・ギリアム
アメリカ/2005年/117分

森の映像世界で繰り広げられる「グリム童話ができるまで」というプレミス(Premise ストーリーが発展していくための基礎となるアイデア)が光るファンジー。ヨーロッパにおける「森」とは?


ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
19世紀――フランス統治下のドイツ。
魔物退治の賞金稼ぎグリム兄弟は、イカサマがバレてフランスの将軍につかまり、10人の少女たちが失踪したマルバデンの森の調査と解決に向かわされる。
森の奥の塔にまつわる王女の物語をきいたグリム兄弟は、様々な魔物に遭遇しながらも失踪事件の謎を解くべく、サバイバルと子供たち救出をかけて活躍する。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△ウィル・グリム
 現実主義者

△ジェイコブ・グリム(ジェイク)
 ロマンティスト

△ドゥラトンブ
 フランスの将軍

△カヴァルディ
 ドゥラトンブ将軍の部下

△アンジェリカ
 村の猟師の娘


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
森の映像世界で繰り広げられる「グリム童話ができるまで」というプレミス(Premise ストーリーが発展していくための基礎となるアイデア)が光るファンジー。ヨーロッパにおける「森」とは?

■ 森

「モリゾー」の森ではありません(笑)ヨーロッパ中世における森とは、畏敬の対象であると同時に豊かな恵を与えてくれるものでもありました。

森ではなにが起こるかわらない、人間の力が及ばない神秘の世界であると認識されていました。例えばロビン・フットが森の奥深くに入っていたのは、悪徳領主から一時的に距離を置いて態勢を立て直すためですね。人々は森を恐れて奥深くには入ってこなかったのです。

こうした森に対する考え方をうまく利用した作品にM・ナイト・シャマラン監督の「ヴィレッジ」があります。森に入らないという約束で平和を保ってきた村という設定は、森にはなにか得体の知れないものがありそうだ、というニオイをプンプンさせることができます。

キリスト教の布教活動においてそのような「森」は邪魔な存在でした。森には近づかない。さもなれければ……。

「ヴィレッジ(THE VILLAGE)」作品レビュー


■ フランス統治下のドイツにおける「森」とは?

「ブラザーズ・グリム」でもフランス統治下のドイツという設定になっており、支配側であるフランスがキリスト教的価値観というメガネを通して「森」をみると、それは民衆を惑わずやっかいなものとなって映るのです。

はじめ統治側(フランス)の将軍はドイツの田舎の村で起きた子供の連続失踪事件の犯人を暴こうと、部下とグリム兄弟を送り込みますが、どうにもうまくいきません。ならばやっかいな「森」を焼き払ってしまえ!ということになるのです。


■ 新教・旧教の対立でさえ……なのだから

他者(森)を受け入れられないあたりは、同じキリスト教でも新教と旧教でお互いを認められずに対立して幾度となく多くの血を流してきた宗教戦争(例:ユグノー戦争)の精神的な根本・基盤を暗示しているかのようでもあります。

ユグノー戦争の発端となった宗教改革がドイツのマルティン・ルターによって始まり、宗教改革者のカルヴァンの思想がフランスでも勢力を持ってやがて「アンボワーズの陰謀」→「サン・バルテルミの虐殺」に繋がっていったことをふまえると、同じキリスト教でも新教と旧教の対立で戦争になったのだから、ましてや1800年代のフランス統治下のドイツの片田舎におけるフランスの「森」に対する認識と対応というのは、支配者層を悩ますやっかいなモノ以外のなにものでもなく、そういったフランスにとってよくないものはいつもドイツからやってくるという気持ちの苛立ちもあり、面倒になるぐらいなら森を焼き払ってしまえ!という心理につながっているであろうことが想像できます。


■ 森の映像世界が確立

監督のテリー・ギリアムは漫画家、イラストレーター、アニメーション作家でもありイギリスのコメディ番組「モンティ・パイソン」にも唯一のアメリカ人として出演していました。

アメリカ合衆国ミネソタ州に生まれ、子供の頃には森をかけずりまわって遊んでいたといいます。

子供の頃に遊んだ森。漫画。イラスト。アニメーションで鍛えたセンスと技。これらが下地になって「ブラザース・グリム」の舞台となる「森」の映像世界が作り上げられています。

この監督の映像世界が好きなファンにとっては「ブラザーズ・グリム」は待ちに待った新作ということになります。


■ ひとこと

映像世界は確立されていて、映画の世界に浸ることができます。グリム童話がができるまで、というアイデアは面白く、兄弟の葛藤も描きつつ森の神秘と冒険といった要素も入っています。キャラクーに変化をみることもできます。ストーリー内容もマニアックにならないように配慮しています。

でも、いまひとつふたつ足りないように感じるかもしれません。期待していたものはすべて揃っていたのだけど、いい意味でのサプライズがなかった。

せっかく尖っていた「目玉」を丸くされて、どこが目だか顔だかわからなくなってしまったようで、それはまるで、村の井戸に現れて少年を「カオナシ」みたいにしてしまう液体状のモンスター(?)のようでもありました。

童話、森、マット・デイモンときいてワクワクする方は充分に楽しめるでしょう。

俳優ファン  向
ファミリー  ?
デート    ?
フラっと   ?
映画通    向
脚本勉強   向
こだわり    向
森がきらい  不向
童話がきらい 不向

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11/21/2005

イントゥ・ザ・ブルー(INTO THE BLUE)

監督:ジョン・ストックウェル
アメリカ/2005年/111分

俳優と海が表向きのセールスポイント。ありそうな題材と内容をそつなく取り入れているあたりは裏向きのセールスポイント。ジェシカ・アルバのがんばりが伝わるアクション・アドベンチャー。

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
カリブ海。ダイビングインストラクターとその友人たちは海で財宝船らしきものを発見する。沈没船を引き揚げるための資金をめぐり命の危険に晒されながらトレジャー・ハンティングは続く。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△ジャレッド
 男性。ダイビングインストラクター

△サム
 女性。ジャレッドの恋人。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
俳優と海が表向きのセールスポイント。ありそうな題材と内容をそつなく取り入れているあたりは裏向きのセールスポイント。ジェシカ・アルバのがんばりが伝わるアクション・アドベンチャー。


■ モテる者とモタざる者

イケメン男性にモテモテ。かわいこちゃんにモテモテ。という意味の「モテ」ではありません。持てる者と持たざる者という意味です

ダイビングインストラクターのジャレッドは、海に浮いているのが不思議なぐらいの小さなボロ船を持っているだけで、インストラクターの仕事をクビになってしまいます。持っているものといえば自分の若さと、愛する彼女・サムだけ。
その一方、ジャレッドの知人の男は宝をみつけて財を成し、おっきな引き揚げ船を所有しています。

たとえ財宝がありそうなところをみつけたところで、調査にはそれなりの機械と装備が必要です。そして財宝をみつけたら引き揚げ船も必要です。

結局、発見だけでは財宝を手に入れることはできないのです。発見という情報を手にいれて、その情報を金に換える方法(機材、人員、装備)を持っている者がさらにおおきな財宝(富)を手に入れることができるのです。

そんな人間社会の一端を垣間見させるような状況にあって、ジャレッドは悩みます。


■ いまある幸せを手放したくないためにリスクを負うジャレッド

財宝を積んでいるかもしれない船をみつけたはいいけれど、資金がないためにどうすることもできないジャレッドたち。でも方法がないわけじゃない。でもその方法はとてもヤバイもので、高いリスクを伴うものです。

躊躇するジャレッドに、友人で弁護士の男が次の意味のようなことをいいます。

いまは貧乏暮らしでも若いから恋人のサムも側にいてくれる。でも年をとってもいまとかわらずビーチサンダル履いて幸せだといってくれるか? きっと離れていくぜ。

この弁護士の友人は、いかにもアメリカ合衆国にいそうな、口先ばかり達者でチンケな弁護士という役どころなのですが、やはり口がうまい。彼の話を聞いていると、たしかにそのとおりかもしれないと思わされてしまうあたりが、いかにもいそうなキャラクターとして愛嬌になっていると同時に、ストーリーにおける「ヘルパー」「トリックスター」の役割も担っています。

というわけでジャレッドは、今ある幸せ(サムが側にいる)を逃さないために、大きなリスクを負うかと思われたのですが、そんなことはしませんでした。

でも、弁護士の「連れ」が動いて、金をめぐるヤバイ状況に陥っていきます。


■ どこにでもありそうな題材と展開をそつなく料理して俳優と海の魅力で味付け

話の内容としては、ハリウッドにどこにでも転がっていそうなものです。では何が魅力なのか。やはり女優のジェシカ・アルバのセクシー水着でしょう(笑)

ジェシカ・アルバはアメリカンドラマ「ダーク・エンジェル」のヒロイン役の俳優さんです。映画「ファンタスティック・フォー」や「シン・シティ」にも出演している、いま注目急成長株の女優で「イントゥ・ザ・ブルー」ではダイビングの経験を生かして、ほぼスタントなしで海中の撮影をこなしたとか。

また監督はサーフィン映画の「ブルークラッシュ」のジョン・ストックウェル。海を舞台に撮るのが得意な監督さんによって、青い海中でのアクションを堪能できます。

水を扱う映画の撮影にはなにかと保険が高くついて制作費も膨れがちなので、日本ではなかなか思い切った海洋アクション作品は作れません。日本で海洋作品と銘打っていたとしても、最近はCGをや特撮を使ったりするので本物の水(海)を感じることはほとんど不可能になっています。

その点「イントゥザブルー」はCGをほとんど使わずに海中撮影をしているので、楽園的雰囲気の青い海を思いっきり堪能できます。


■ ひとこと

ジェシカ・アルバのファンや海好きでなければ……と思われるかもしれませんが、実はけっこうオススメです。なぜなら、ありがちな内容をきちんと取り入れてストーリーを構築するには実はそれなりの技が必要だからです。
ありがちな内容をまとめることができないので、他の突拍子もないモノ(仕掛け、CG、その他)でごまかしている作品ってたくさんありますから。

カリブ海。財宝。そこにアメリカ合衆国ならでは(?)の銃も出てくるアクション・アドベンチャー作品です。

もし、映画館の前で何を観ようか迷ったらこの作品を選んでOKです。

俳優ファン  向
ファミリー  ?
デート    向
フラっと   向
映画通   ?
脚本勉強  向
こだわり  不向
海がきらい 不向(あたりまえです〈笑〉)


大ヒットにはワケがある! 『NANA』大ヒットの秘密を解き明かす特別緊急レポート!
「『NANA』と『下妻物語』(+「R2-D2」)に共通する大ヒットの秘密とは?」

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11/18/2005

「イメージ」を操るプロとは?

今回は「イメージ」のお話です。

人にイメージを浮かばせるプロをご存知ですか?
テレビによく出ているあの人もそういったプロです。

たとえば、

関根勤さん(ラビー)

島田伸介さん

劇団ひとりさん

これらの方々は、イメージのプロフェッショナルです。

関根勤さんはモノマネで有名ですが、実は対象を絶妙に「たとえ」るプロです。そして「たとえることができるのでモノマネができる」のです。

島田伸介さんは、反射神経と頭の回転がものすごく「キレて」います。対象や物事をサッと認識して違った角度(視点)で言い換えます。それを聞いた人の頭の中にある種のイメージを一瞬で浮かばせることができます。

聞き手はそのイメージと、従来からもっていた自分や世間一般のイメージとのギャップを感じます。このギャップに「笑い」が生まれます。

島田伸介さんは「笑い」のギャップをつくりだす反射神経と、そのためのイメージを、どういった角度と組み合わせで作ればもっとも効果的かという計算がものすごく早いのです。それは「笑いの反射神経」ともいえるでしょう。

劇団ひとりさんは、世界を構築することができます。自分のつくりあげた想像(妄想ともいいます)の世界を、他人と共有することができる技を持っています。

自分だけが楽しめる、自分だけの世界というのはみんな持っていますが、それを他人と共有できるかどうかが、普通の人とイメージの達人との違いです。

劇団ひとりさんはイメージの達人です。自分の想像力で築き上げた世界へ、あっとう間に観客を惹き込んでしまいます。

わずか数分のネタ披露の時間内の、はじめの早いうちに、自分が構築した世界に観客をひき込めるので、劇団ひとりさんは他の若手芸人さんとは明らかに違います。

他の芸人さんは「勢い」や「言い方(発音・ボディランゲージ)」に多くを頼っています。これらは「メイン」をサポートする「脇役」です。


「メイン」とは、その芸人さんだけの「世界」です。もちろん、劇団ひとりさんも「世界」に観客をひきこむための「脇役」を使います。ですが「脇役」はあくまで「脇役」として使っています。なぜなら「メイン」をしっかり持っているからです。

自分の世界を作れて、そこに観客をひこめる。

これは、自分の伝えたいこと(自分の世界)に、聞き手をひき込める、と言い換えることができます。

では、なぜ聞き手(観客)はひき込まれるのでしょうか?

なぜなら、話し手が繰り広げる「世界」が、聞き手(観客)の頭の中にイメージできるからです。

人は想像することができます。

文字だけ書かれた本の物語の世界にどっぷりつかれるのも、想像力があるからです。

聞き手の想像力を刺激して、イメージを抱かせる。

その達人技をもっているのは、一部のお笑い芸人さんです。

「お笑い芸人に学ぶ、わかりやすくする7つの方法」

いま、そんなタイトルがふと浮かびました(笑)

そうそう先日、新作レポートをつくりました。


大ヒットにはワケがある! 
『NANA』大ヒットの秘密を解き明かす特別緊急レポート!

「『NANA』と『下妻物語』(+「R2-D2」)に共通する大ヒットの秘密とは?」


こちらもどうですか?

ピクサーのヒット作に秘められた「わかりやすくする」エッセンスを抽出したレポート
「『ファインディング・ニモ』が教えてくれる、わかりやすくする7つの方法」


今回の「お笑い芸人とわかりやすさ」もそうですが、お笑いや映画やドラマや漫画には「わかりやすくする」ヒントや「コミュニケーションを豊かにする」ヒントがたくさんつまっています。

作品の楽しみ方のひとつは、こうしたヒントをみつけて、自分に合うものを選択して試してみることです。

このような作業を「自分磨き」なんて呼ぶ方もいます。

「映画を観ながらあなたを内面から美人にする方法」

あ、またレポートのタイトルが思い浮かびました(笑)

こんなかんじのレポートをちょっと読んでみたいと思った方は、
とりあえずこちら↓のレポートを読んでみましょう。

「『NANA』と『下妻物語』(+「R2-D2」)に共通する大ヒットの秘密とは?」


ただ映画を観るだけでなく、映画から学べる「自分磨き」の方法をみつける目を養う訓練になることでしょう。


あ~おもしろかった。の先にあなたは何をみつけるか。それが他人と差がつくポイントなのです。


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11/17/2005

NANA大ヒットの秘密を解き明かすレポート

「NANA」大ヒット!

漫画も映画も大ヒットですね。

なぜこんなに大ヒットしているのでしょう?

ナナ役に中島美嘉さんで主題歌(「GLAMOURAOUS SKY」)も彼女が歌ってるとか、作品中の歌手レイラ役を実際の新人歌手(ハワイ出身の新人歌手・伊藤由奈さん)が演じて歌もうたっているとかといった、漫画、映画、音楽の融合がヒットの一因であることはまちがいないでしょう。

このあたりのことは、他のブログやサイトでいろいろと解説されていますね。

でも「NANA」の物語構造や題材といった面からヒットの秘密を解説しているところはほとんどみかけません。

「ストーリー」に焦点をあてて、物語構造や日本の社会や心理といった面から「NANA」大ヒットの秘密を解き明かしている記事をみつけることはできませんでした。(どこかにあるかもしれませんが・・・)

――ならば作ってしまおうといことで、ついにできました!

「NANA」大ヒットの秘密を解き明かす特別レポート


「NANA」と「下妻物語」

どちらの作品も大ヒットです。実は、この2つの作品には共通点があります。

けっして偶然にヒットしたわけではないのです。

ヒットに必要な要素が「NANA」にも「下妻物語」にもしっかりと詰っています。


どんな要素があるからヒットしたのでしょう?

それがこのレポートで解説されています。


ヒットの秘密を検証すると、そこにはビジネスやコミュニケーションに活かせるヒントがいっぱい詰っていることにも気づきます。

こうした「気づき」の積み重ねがあってはじめて、他人が考えもつかないような「ひらめき」がでることがあります。


映画を楽しむとは、俳優や物語内容を楽しむ以外にも、ヒットの構造を分析することで、たくさんのヒントを得ることでもあるのです。


ぜひ皆さんんも、レポートをダウンロードして読んでみてください。

今ならなんと……! おどろきの●●価格!

いえいえ、このレポートは無料です。


【注】あたりさわりのない普通の映画感想や映画レビューをご希望の方はご遠慮ください。

大ヒットにはワケがある! 『NANA』大ヒットの秘密を解き明かす特別緊急レポート!
「『NANA』と『下妻物語』(+「R2-D2」)に共通する大ヒットの秘密とは?」


こちらもまだ読んでない方は今のうちに手に入れておきましょう。

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11/04/2005

ドミノ(DOMINO)

監督:トニー・スコット
韓国/2005年/127分

例えるなら、江戸時代中ごろに藩のお姫様に生まれながら脱藩、男装して赤穂四十八番目に名を連ねた伝説の女サムライの物語。吉良邸討ち入りのクライマックスには1000両箱をめぐって藩、野党団、用心棒の3つ巴の戦いが!(幕府役人たちはみているだけ) 日本ではセレブリティへの憧れのためドミノに感情移入しづらいが、綿密な脚本は玄人好み。

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
名優の父とスーパーモデルの母というセレブリティの家に育ったドミノは満たされない思いと刺激を求めて賞金稼ぎになる。
ある日、1000万ドル強奪事件の犯人を捕まえる仕事を難なくやり遂げるが、ちょっとした手違いからマフィアに命を狙われるようになる。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△ドミノ
 女性。セレブリティの家に育ち、モデルから賞金稼ぎになる。

△エド
 男性。ベトナム帰還兵で賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)チームのリーダー。

△チョコ
 男性。賞金稼ぎ。

△マーク・ハイス
 男性。TVプロデユーサー

△クレアモント
 男性。保釈金保証人

△タリン
 女性。FBI捜査官


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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例えるなら、江戸時代中ごろに藩のお姫様に生まれながら脱藩、男装して赤穂四十八番目に名を連ねた伝説の女サムライ。吉良邸討ち入りのクライマックスには1000両箱をめぐって藩、野党団、用心棒の3つ巴の戦いが!(幕府役人たちは見ているだけ) 日本ではセレブリティへの憧れのためドミノに感情移入しづらいが、綿密な脚本は玄人好み。

■ 一見するとバラバラなようで実は……。

物語はドミノたちバウンティ・ハンターが片腕のない血まみれの男を連れて、ショットガンを撃ちまくる中年女性の家に乗り込むことからはじまります。

そこからドミノがどうしてバウンティ・ハンターになったかという生い立ちやいきさつが遡って語られたり、運輸局で受付の順番を待つ大学生のシーンがあったりと、一見するとバラバラに思えるシーンがスピーディにテンポよく展開していきます。登場人物も多く、いったい誰がどうなって何がどうなるんだろうと思いつつ、もしかしたらストーリーらしきものはないんじゃないかと一瞬思わせられるかもしれません。でもそれは意図してそうしているのだということが、クライマックスに近づくにつれてわかってきます。


■ すべてがクライマックスへ集約する玄人好みの脚本

すべてはバウンティ・ハンター、マフィア、ホテル王の三つ巴(これにFBIも関与する)のクライマックスへと集約される、綿密に計算された脚本をもつこの作品の監督はトニー・スコット(リドリー・スコットの弟)。、「トップガン」で名を馳せて「トゥルー・ロマンス」「エネミー・オブ・アメリカ」という作品の監督もしています。

「トゥルー・ロマンス」は脚本がクエンティン・タランティーノで、これもまた三つ巴のクライマックスが特徴的な作品です。おそらくトニー・スコット監督は、スピーディーな映像を得意として、すべてがクライマックスに集約する緊張感あふれる物語が好きなのでしょう。「ドミノ」も、監督の得意な面を最大限に活かして、実在の人物を元に作り上げられています。


■ 賞金稼ぎのお友達っている?

監督の持ち味がじゅうぶんに活かされた、綿密な構成の脚本をもつ「ドミノ」ですが、日本の観客に受け入れられかどうかについては……かなり難しいでしょう。

その主な理由のひとつは、主人公に感情移入しずらいことです。

あなたのお友達に賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)っていますか? 日本ではあまり聞いたことがない職業ですよね。

バウンティ・ハンターとしてのドミノの仕事は主に、保釈中の犯罪者が逃亡したときにこれを追ってつかまえてくることなんです。そうすることによって保釈金の一部を受け取る商売なんです。
危険度高し。でもスリル満点。そう思ったドミノはモデルからバウンティ・ハンターに転職するんです。

モデルもバウンティ・ハンターも、なろうと思ってもそうそう簡単になれるものじゃありません。
あなたの知り合いにモデルさんはいるかもしれないけれど、セレブリティっています?

日本では「セレブ」といったらIT社長と思われがちですが、海外のセレブリティには歴史があります。最近お金持ちになった方々はいわゆる「成金さん」ですね。

日本国内一般では「セレブ」という響きに新鮮さ憧れがあります。わたしもいつかはIT社長夫人になってセレブの仲間入りよ! そんな声もありそうです。

そんな、もしかしたら手が届きそうなイメージとして「セレブ」が一人歩きしているようですが、欧米は階級社会ですので、庶民がセレブになることを夢見るというのは、おとぎ話の中にあるぐらいでしょう。

セレブリティにはそれなりの伝統と格式と苦労があり、庶民にはそれなりの気ままさとお気楽と苦労があるのです。

日本国内ではセレブリティについては、まだ憧れと羨望の段階ですので、セレブリティのドミノがバウンティ・ハンターになろうと思った心境を想像することは難しいために共感しづらいでしょう。


■ アウトローへの憧れとサムライ

一方アメリカ人にはアウトローへの憧れという一面があります。例えば西部劇における基本というのは、腕の立つガンマンが町に現れて悪党と対決するというものです。悪党一味は複数ですが、主人公はひとりか、わずかの仲間がいるだけです。
定住して手下を多数かかえる牧場主よりも、ひとりまたは少人数で移動するアウトローが正義の主人公となっていることからもわかるように、精神的にも肉体的にも強いアウトロー的な人物をヒーロー視する傾向があります。
そういうわけで、アメリカ人は日本の「サムライ」に、幕府や藩に所属しながらもその「武士」としての生き方に「アウトロー」のような精神的強さを感じているのかもしれません。

「ドミノ」を日本風に例えるなら、藩のお姫様に生まれながらにして脱藩して用心棒になった「サムライ魂をもっているかもしれない女性」――そうすると少しは身近(?)に感じるかもしれませんね。


■ ひとこと

実話を元にしていることと、アメリカンドラマ「ビバリーヒルズ高校白書・青春白書」の出演者であるブライアン・オースティン・グリーンとアイアン・ジーリングを登場させることで、優等生的な「ビバビル」の虚像と、ドミノの泥臭い現実を対比させて、リアリティを演出するという、これまた凝った手法を使っています。

「ドミノ」を観ると「オーシャンズ11」が子供の学芸会に思えるのは私だけ……?

アメリカ合衆国と日本とのギャップにより、セレブリティからバウンティ・ハンターへというドミノの生い立ちや心境に感情移入しづらいこと、また一見するとバラバラとも思える映像の数々に戸惑いを覚える方もいるでしょう。

でも、クライマックスへ収束していく玄人好みの脚本と、凝った撮影・演出・編集の数々にニンマリできる方にとっては満足度の高い作品です。

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