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08/24/2005

「スターウォーズ」と「NANA」に共通する人気の秘密

「スターウォーズ」シリーズに登場するロボットのR2-D2と「NANA」に登場する二十歳の奈々(ハチ)。

ストーリーにおける両者のキャラクター設定の位置には共通するものがあります。


○どちらも主人公ではない

「スターウォーズ」シリーズに登場するR2-D2は、主人公を支援するサポーティングキャラクターです。

漫画「NANA」(原作:矢沢あい)の奈々(ハチ)は主人公のひとりですが、実はもうひとりのナナとふたりで「NANA」なのです。そういう意味では、奈々(ハチ)ひとりが主人公ではありません。


○どちらも「特別」ではない

R2-D2はジェダイの騎士ではありません。量産型ロボットのうちの1体です。エピソード3では、同じ型の他のロボットも登場して、ジェダイの騎士が乗る宇宙戦闘機に同乗しますが、グリーバス将軍率いる分離主義勢力軍の攻撃によって壊されてしまいます。R2-D2もこれと同じ攻撃によって危機に陥るのですが、電気ショック攻撃(?)で反撃して撃退します。ここで抑えておきたいポイントは、性能・スペックといったものは他の同型ロボットと同じということです。

奈々(ハチ)は普通の女の子です。地方の街に生まれ、高校を卒業してアルバイトをしてお金を貯めます。東京の大学に進学した彼氏を追って上京するためです。

「上京」ときくと、京都の寺を思い浮かべてしまいますが、たいていの人にとってはもちろん東京を思い浮かべるものでしょう。「上京」という言葉には憧れと不安が入り混じった特別な感情が含まれるものだとよく言われます。
そんな上京を夢見る奈々(ハチ)はどこにでもいる普通の女の子です。


○どちらにも、メインキャラクターを支える重要な役割がある

R2-D2はジェダイの騎士に信頼されています。なぜなら、彼等は数々の困難を一緒に乗り越えてきたからです。R2-D2はジェダイがピンチに陥ったときには、船のコンピュータにアクセスして艦内の情報を送ったり、機械を作動させたりストップさせたりしてサポートします。さらにエピソード6では重要拠点基地の入り口のドアロックを解除するという大役を見事に果たしたのもR2-D2です。
R2-D2はジェダイの騎士をサポートするという大きな役割を果しているのです。

奈々(ハチ)はナナのバンド活動のお手伝いをします。というよりもナナの生き方を応援するのです。なぜなら奈々(ハチ)は自分がもっていないもの(目標・夢=バンドで成功する)を持ち、それに向かってがんばるナナの生き方に感銘したからです。

ナナは奈々に「ハチ」とあだ名をつけてペットのように付き合っています。ナナは一見するとクールビューティーですが、実はすっごく相手を束縛したいタイプの女の子です。それは、だれかに愛されたい、いつもだれかに一緒にいてほしいという強い願望の裏返しでもあります。そういうわけでナナは奈々(ハチ)なしには生きられないと感じて、なんとかして奈々(ハチ)を身近につなぎとめておこうとします。

このように、奈々(ハチ)はナナのバンド活動という目標・夢をサポートすると同時に、傷つきやすいナナをやさしく包み込んであげてもいるのです。


○サポーティングキャラクターに自分を重ね合わせる

あなたはジェダイの騎士のような、いわゆる超能力を持った戦士(騎士)ですか?

だれになんと言われようと自分の目標を持ち、成功する保障のない道を、たとえひとりでも歩んでいく勇気と行動力がありますか? 
目標を達成するために、慣れ親しんだ故郷と仲のよい友人たちと別れ、ギター片手にひとりで東京行きの汽車(←雰囲気ある言葉でしょ?)に乗れますか?

ジェダイの騎士のように活躍したい! 
ナナみたいに自分の目標・夢に向かって歩き出したい!

そんな願望を持ちつつも、ジェダイやナナみたいにはできない。そんな人でも、彼等の目標・夢・活動をサポートすることはできるかもしれません。

友人を一生懸命サポートするR2-D2と奈々(ハチ)になら、自分を重ね合わせやすいはずです。


だれかのためにできること――。

ジェダイの騎士といえども、人間(宇宙人)です。バンドのカリスマボーカルのナナといえども、ひとりの女の子です。時には悩み、迷い、窮地に陥ります。そんな彼等をサポートするR2-D2と奈々(ハチ)こそ、アナタにとっての真のヒーロー(ヒロイン)なのです。


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Comments

こんにちわ。 ペケ子と申します。

ちょっと前から遊びにこさせてもらってます。
たかさんの解説は興味深いですね。
わたくしは「スター・ウォーズ」も「NANA」も実は好きではないのですよ。
どちらも全部ではないですが、もちろん見たことはあるのですが、面白いと感じませんでした。趣味の相違や主観的なものがいろいろあるんでしょうけど、わたくしがいま一つだったのは、どちらも現実感が希薄しているという点かと思ってます。
フィクションだから当たり前なんですけどね。(´v`)

「スター・ウォーズ」は正義が必ず勝つし、「NANA」はキャラクターが全てイケ面に美人揃いでかっこいい。
どちらも昭和の少年、少女マンガのような王道なんですよね。
だから万人に人気がでるのはわかります。
昔と違うのは、映像や技術などがとても洗練されていて、スタイリッシュです。
それが、人間臭さみたいのをそぎ落としてるような感じがするんですよね。
だから面白みを感じなかったのかも。
何を描きたいのかがあやふやでストレートに受け止められないのです。
作家自身が作品に何を求めているのかが、まだ把握してないのかもしれないと思ってます。

Posted by: X子 | 08/26/2005 at 15:48

>×子さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
遊びきていただいて感謝です☆
スターウォーズシリーズのファンは圧倒的に、いわゆる白人さんだというのをきいたことがあります。大まかな傾向だと思うのですが、白人さんは自分とはかけ離れた世界を楽しめる人達のようです。
もう少し身近な世界を舞台にしているともっと幅広い人達に受け入れてもらえたかもしれないですね。
少女漫画はあまり詳しくないのですが、何を描きたいのかがあやふやな感じというのは、もしかしたら時代の空気を反映しているのかもしれないですネ。
スターウォーズについては「シカゴ発映画の精神医学」さんがとぉ~っても深く刺激的な解説をなさっておられますよ。
ではでは。また寄ってくださいね。

Posted by: わかスト@管理人たか | 08/26/2005 at 23:54

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