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横浜・三渓園

〈カテゴリ:マーケティング〉

【横浜・三渓園】 
(明治の豪商・原三渓によって造られた、重要文化財が多い日本庭園)

17,5万平方メートルの敷地に花々が咲き、池を鯉が泳ぎ、重要文化財の建物が佇んでいる。庭園の周囲は緑の木々に囲まれて、まるで静かな山の中にいるかのようだ。

庭園の奥へ行く途中には、木々の葉が半円形のトンネルのようになった小怪がある。すると坂道の案内板に「展望台→」とある。少し息を切らしながら登って行くと、古く四角い形のコンクリート建造物の展望台に着いた。そこから見えたのは……高速湾岸線と、精油所や工場などのパイプや煙突などの工業地帯
だった。

てっきり三渓園全体が見渡せるのかと思っていたけど……。

展望台は剥き出しの古いコンクリート製で、まるでいままでいた日本庭園の世界から、現実の有様を見せつけられたのかのようだ。

ふと、これは意図しているのでないかと思った。移築された古い日本建造物に美しい庭園という風景と、工業地帯の日本の風景を対比させることで「日本の姿」を見てもらいたいという思いがあるのかもしれない。

美しいだけの観光名所ではない。タイムスリップ感を味わて、しばし考えさせられるそんな場所――それが三渓園だ。

ただ売れればいい、お客が来ればいい、というのではなく、ちょっと意外な要素を組み込む。すると客は「あそこは他とはなにかが違う」と感じて印象に残りやすくなる。

良い印象になるか悪い印象になるか、ちょっと意外な要素をどういったタイミングで演出するかがポイントだ。

三渓園の展望台のような場所がもしディズニーリゾートにあったらどうだろう。ディズニーの世界を楽しんでいたゲストは、一気に夢から醒めて(冷めて)しまうだろう。

ちょっと意外な要素がはたして必要か? 必要ならそれはどのような時と場所で、どのような組み合わせで演出するのか?

もちろん、こういったことをとことん考え抜く前に、強く関心を惹きつけるしっかりした商品やサービスをもっていることが前提だ。

4月は桜がきれいですね。
関東有数の桜の名所としても有名です。園内の茶寮では「さくらアイス」も食べれます。
所在地 横浜市中区本牧三之谷58-1   入場料 大人500円

三渓園 明治数寄者の風雅
岡本 茂男
集英社 1989-08


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∇桜のDVD


桜 ~SAKURA~
オムニバス

流象天遊 ~美しき日本 百の風景より~ 古代魚アクアリウム-アロワナ・ピラルクたちの神秘- さくら 名所を彩る美しい季節の魔法 紅葉-もみじ- 世界の秘境 ハイビジョン・ミュージアム

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∇桜写真集

丹地保堯写真集 桜の木 The Cherry Tree
シンフォレスト 1999-02-25

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∇桜とえいばこの曲

桜坂
福山雅治 坪倉唯子 MISA NAKAYAMA 山根麻衣
ユニバーサル 2000-04-26


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