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11/18/2004

繰り返し(2)

☆1日に何回も繰り返し説明する場合など、自分にとってはわかりきっていて言
 い飽きているときこそ、聞き手の立場になることが必要

これは主に話し言葉の場合に注意が必要です。人は、自分にとっては馴染みが
あり、わかりきっていることほど簡略化する傾向があります。

たとえ簡略化しなくても、同じ説明を何度も繰り返すうちに、内容を伝えよう
とする気持は薄れていき、ただ音声を発すればいいということになってしまい
がちです。

自分にとっては馴染みの説明でも、それをはじめて聞く人がいるのです。

例えば、あなたがはじめて訪れた町で、路線バスに乗ったとしましょう。あな
たは、バスの運行路線図で目的の停留所のおおまかな場所を調べておくことが
できませんでした。たたひとつの手がかりは、降りるべき場所は「○○停留所」
だということだけです。

路線バスが発車しました。あなたは運転手の車内アナウンスに注意深く耳を傾
けています。しかし、運転手の車内アナウンスはゴニャゴニャと何を言ってい
るのか聞き取れません。それにマイクが洋服と擦り合わさるガサガサという雑
音も混じっています。

唯一の手がかりである、車内アナウンスが聞き取れないのです!

路線バスの運転手は、毎日何回も同じ内容のアナウンスを繰り返しています。
そのため、いつしか「伝える気持」は薄れて、「はじめての乗客」のことを
考えなくなってしまっているのでした。

書き言葉の場合は、適切な位置でテーマや目的を繰り返し書くことで、読者の
理解を助けることができます。

話し言葉の場合は、繰り返し説明する方法によっては、聞き手に伝わらなくな
ることがあります。気をつける必要があるのは、以下の項目です。

・発音、抑揚の仕方はどうか
・しゃべるスピードは早過ぎないか
・人が理解するに十分な余裕があるか
・はじめて説明を聞く人でもわかりやすいか
・伝えよういう気持がこもっているか

☆1日に何回も繰り返し説明する場合など、自分にとってはわかりきっていて言
 い飽きているときこそ、聞き手の立場になることが必要

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