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10/22/2004

お笑い芸人に学ぶ「普通」

〈ディズニー&ピクサー魔法のヒント/マーケティング〉

常識を破るには「普通のライン」を知らなければなりません。普通のラインが
どの辺りかをよく観察して知っている人達がいます。彼ら(彼女ら)は、常識
という「普通」をよく知って理解しています。

そんな「普通を知る達人」とは、お笑い芸人です。

では、なぜお笑い芸人は「普通のライン」をよく知っているのでしょうか。

なぜなら、普通のラインを知れば、笑いが発生する「場所」や「間」を作り出
すことができるからです。

日本のお笑い芸人の多くは二人組です。いわゆるコンビを組んいます。それぞ
れの役割は、ひとりは「ボケ」で、もうひとりは「ツッコミ」です。

吉本興業所属のお笑い芸人である「ナインティナイン」を例にみてみましょう。
ナリンティナインのふたりのうち、比較的背が低いほうが岡村隆史さんです。
比較的背の高い、なかなかの男前と言われるほうが、矢部浩之さんです。

岡村さんは「ボケ」です。矢部さんは「ツッコミ」です。

ここで、普通のラインを表しているのが矢部さんのツッコミです。普通のライ
ンから外れていたり、ズレていたりするのを表しているのが岡村さんの「ボケ」
です。

ナインティナインは、普通のラインを知っています。もちろん、他のお笑い芸
人さんも知っています。知っているからこそ「普通のライン」から少しズラし
てみせる
のです。この「ズラし」がボケです。「ボケ」と「普通=常識」の間
に生まれたエネルギーが「笑い」となるのです。

「モノマネ」も、本物と偽物の間に生じたズレで人を笑わせます。

お笑い芸人にとっての技術とは「いかにズラすか」とも言えるでしょう。

お笑い芸人が笑わせる相手は、年齢も性別も国籍もさまざまです。例えば100
人収容のライブハウスで漫才をする場合、今日のお客さんがどのような人々が
多く、どのような価値観を持っている人が多いのか、をある程度見極めなけれ
ばなりません。

さらに舞台に立ってからも、お客さんの反応を見ながら、ネタの種類や話し方
のスピードを変えていくこともあるといいます。

お客さんにとっての普通のラインとはどの辺りか? ここがわからないと、笑
いが生まれる「間」を作ることはできないのです。

そういうわけで、普通がわかっている「まともな人」でないとお笑い芸人には
なれません。

広く周囲を見渡して、最大公約数的な普通のラインをしっかり見極める目を持
っていなければならないのです。

お笑い芸人の「普通を見極める目」があれば、いかにその普通=常識をズラす
かという方法を考えることができるのです。

「普通を見極める目」を持つことが「常識を破る」ために必要な基礎技術なの
です。

【まとめとポイント】-------------------------------------------------

●普通のラインを表すのが「ツッコミ」
 普通のラインからズラすのが「ボケ」

●「ボケ」と「普通=常識」の間に生まれたエネルギーが「笑い」になる

☆「普通=常識」がわかれば、あとはいかに「ズラす=常識を破る」かを考え
 ることができる

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