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10/02/2004

アイ,ロボット(i,ROBOT)

アイ,ロボット 通常版
ウィル・スミス
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-02-04


by G-Tools
アレックス・プロヤス監督/アメリカ/2004年/105分 原作:アイザック・アシモス『われはロボット』

●SF作品として目新しさはない。ハイテクとローテクの対比が絶妙。映画と相
 性がよい「感情」を、人間とロボット、ローテクとハイテクの対比でうまく
 描いている。

Story(ストーリー)
―――――――――――――――――――――
2035年、シカゴ。3原則によって、人類はロボットと共存していた。USロボテ
ィックス社の新型ロボット「NS-5」が発表される。
ある日、ロボット工学の権威である  博士が謎の死を遂げる。博士と面識が
あったデル・スプーナー刑事は死の謎を解こうとする。


Main Character(主な登場人物)
―――――――――――――――――――――
△デル・スプーナー
 男性。殺人課刑事。ハイテク嫌い。ロボット嫌い。

△スーザン・カルヴィン
 女性。ロボット心理学者

△アルフレッド・ラニング
 博士。米国ロボット工学社(U.S. Robotics)に所属する。

△ジョン・バーキン
 男性。警部補。スプーナー刑事の上司。

△ランス・ロバートソン
 米国ロボット工学社(U.S. Robotics)社長。

△サニー
 新型ロボット「NS-5」。ユニーク(他と異なる、唯一)のロボット。


Comments(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
●SF作品として目新しさはない。ハイテクとローテクの対比が絶妙。映画と相
 性がよい「感情」を、人間とロボット、ローテクとハイテクの対比でうまく
 描いている。

2035年のシカゴ。人類は3原則によってロボットを共存していた。

3原則(3Laws Safe)-------------------------------------------------

一、ロボットは、人間に危害を加えてはならない。
一、ロボットは、人間から与えれた命令に服従しなければならない。
一、ロボットは、前掲第一条及び第二条に反するおそれのない限り、自己を守
  らなければならない。
----------------------------------------------------------------------

ロボットの反乱というのは、過去数多くのSF作品で繰り返し取り上げられてき
た題材だ。人類は、自ら作り出したロボットをコントロールできなくなって、
やがてロボットの反乱が起きてしまうのではないか、という不安を持つ。こう
いった不安に近いものは現代でもみることができる。

身のまわりの電気製品のひとつを取り上げてみよう。例えば洗濯機だ。多くの
人は、その使い方を理解できて、実際に使うことができるだろう。だが、洗濯
機のしくみを理解して実際に洗濯機を製作できる人は、はたしてどのくらいい
るだろうか。

このように、人類としては使いこなしている電気製品でも、ほとんどの人にと
っては、実際にそれを製作することは不可能に近い。

すでに一般的な人間の理解を超えたしくみをもった製品(電気製品等)が日常
生活のいたるところに浸透している。これらがひとたび動かなくなったり、予
定外の動きをすると、一般人はどうすることもできない。唯一できることがあ
あるとすれば、それは、電気製品の電源を切ってゼロの状態に戻すことぐらい
だ。

ロボットが支配する世界では、その電源さえもロボットのコントロール下にあ
る場合が多い。

電源さえも切ることができない人類は、はたしてロボットに打ち勝つことがで
きるのか。こうした不安は、現代人の心の中の片隅にひっそりと存在すると言
ってもいいだろう。

ロボット3原則によって、こういった「不安」がほとんどすべて存在しない社
会となった2035年のシカゴにあって、メインキャラクターのスプーナーは、ロ
ボット嫌いで、ローテクを好む変わり者の刑事だ。

ボロット嫌いにはなにかワケがありそうで、それは作品の冒頭でスプーナーの
夢として短く提示される。どうやらロボットに助けられた過去があるようなの
だが、それなのになぜロボット嫌いなのか、という興味をひくようになってい
る。

なぜスプーナーはロボット嫌いなのか?
これについての答えは、作品のキーワードである「感情」にリンクしている。

ビジネスで言えば、映画とは「感情」を売る商売といえよう。どんなに科学技
術が発達して便利な世の中になったとしても、人が最も重視するものは「感情」
だ。

買い物をするとき、品物の機能、性能、人気、デザイン、売れ具合等を参考に
するだろう。だが、買う、買わないの最終決断を下すのは「感情」によってな
のだ。

「アイ、ロボット」は、SF作品として目新しさはないが、最新の映像技術によ
るメカニカルな質感と、アナログな質感が程よく調和している。

また、ハイテクとローテクの対比を、キャラクターのユーモアのセンスもプラ
スしてうまく浮き彫りにしている。

ユーモアや笑いのセンスも、程よく抑制されている。アメリカ合衆国独特のジ
ョークのアクの強さは感じられない。だれが観てもわかりやすい好感が持てる
笑いだろう。これは主演のウィル・スミス(※)の俳優としての魅力によるも
のだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
※ ウィル・スミス(Will Smith)
  1968年、アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州生まれ。ラップ・ミュージシ
  ャン。俳優。「インディペンデンス・デイ」「アリ」等主演作多数。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

アイ・ロボット
アイザック アシモフ Isaac Asimov 小田 麻紀
角川書店
2004-08


by G-Tools

オリジナル・サウンドトラック「アイ,ロボット」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
∇参考・用語引用図書 
「ストーリーアナリスト」 
1999フィルム アンド メディア研究所 愛育社
「ハリウッド・リライティング・バイブル」 
2000 フィルム アンド メディア研究所 愛育社
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Comments

サニーか好きです。
他のロボットはちょっと・・・
サニー欲しいです

Posted by: ぷち | 02/20/2005 at 10:16

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