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09/22/2004

バイオハザード II アポカリプス(Resident Evil: Apocalypse)

バイオハザード II アポカリプス デラックス・コレクターズ・エディション
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2005-01-26


by G-Tools

アレクサンダー・ウィット監督/カナダ・イギリス/2004年/93分

●前作に比べると、緊迫感とまとまり感は薄れたが、アクションシーンが大幅
 に増えた。ゲーム作品の世界観に近い仕上がりとなった。

Story(ストーリー)
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ラクーンシティからの脱出を試みるアリスとジル・バレンタイン。そんななか、
T-ウィルスの開発者であるアシュフォード博士から、娘を救出してくれたら脱
出方法を教える、と約束される。


Main Character(主な登場人物)
―――――――――――――――――――――
△アリス
 女性。

△ジル・バレンタイン
 S.T.A.R.S.(特殊戦略救助隊)女性隊員

△カルロス・オリヴィエラ
 S.T.A.R.S隊のリーダー

△アシュフォード博士
 T-ウィルスの開発者

△アンジー・アッシュフォード
 アシュフォード博士の娘

△ネメシス
 アンブレラ社がT-ウィルスによって作り出した兵器


Comments(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
●前作に比べると、緊迫感とまとまり感は薄れたが、アクションシーンが大幅
 に増えた。ゲーム作品の世界観に近い仕上がりとなった。

前作は、記憶喪失のアリスの視点でストーリーが進展していった。このため、
テレビゲーム(ビデオゲーム)をプレイしたことがない人でも、アリスと同じ
視点でラクーンシティの地下施設(ハイブ)でなにが起きたのかを徐々に知っ
ていくことができた。
ハイブに侵入しても、すぐにはアンデッドたちは姿を表さなかった。いつ出る
か、いまか、まだか、と観客は待ちつづける間に、T-ウィルスのことや各キャ
ラクターの正体がわかってくるという作りになっていた。
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バイオハザード(BIOHAZARD:RESIDENT EVIL)」レビューはこちら
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今作「バイオハザードⅡアポカリプス」では、視点のばらつきがみられた。こ
れは「まとまり感」に影響してくることだ。
今作では、アリス以外の登場人物たちを紹介するために、作品のはじめにセッ
トアップをいくつも置いている。アシュフォード博士の避難作戦、博士の娘ア
ンジーの避難作戦、ジル・バレンタインとS.T.A.R.S隊の紹介、アンブレラ社
傭兵部隊の市中掃討作戦、そして病院で目覚めたアリスの足取り……等。

ストーリーを進めるために観客に提示しておかなければならない事柄の数が多
いので、あっちもこっちもと駆け足でシーンが切り替わるのだ。こうなると、
主人公であるアリスの視点に合わせようとしてもうまくいかない。そこで、ジ
ル・バレンタインに視点をあわせようとする人も多いだろう。なぜなら、ジル
はゲーム版の中心的登場人物として有名でファンが多いからだ。だが、彼女に
視点を合わせようとするあたりで、アリスがスーパーウーマンのごとく登場し
て超人的なアクションで大活躍するのだ。

すでに作品の冒頭からアンテッドは登場しているので、あとは合流したアリス
とジルたちがどうやってアンテッドたちを倒していくか、ということになる。

途中、ネメシスという強力なキャラクターが登場してアリスたちを追ってくる
のだが、あまり怖くない。ネメシスは身体も大きく運動神経も優れ、銃火器で
武装もしている。いわゆる直接的な恐怖であり、じわじわと迫りくる得体のし
れない恐怖といったものとは正反対だ。

そのため、アリスとネメシスとの戦いのシーンはアクションは派手そうに見え
るのだが、それはごく短いカットを繋いでいくというもので、なにがどうなっ
ているのかよくわからないが、なにかすごいアクションをしているということ
なんだろうなぁ、といったものになっている。つまり、アクションの「痛さ」
が伝わってこないのだ。

「奥床さ」とは、深みがあって、その奥にあるものに心がひかれ、もっと知り
たい、見たいと感じることだが、「見せない奥床さ」がうまく機能していたの
が前作だった。今作では、表面的なアクションシーンの連続で「奥床さ」はな
い。

テレビゲーム(ビデオゲーム)版では、画面には映っていないアンデッドのう
めき声や足音だけが聞こえてくる、といった「見せない効果」が巧みだった。
こういった「見せない効果」が前作(第1作)には活かされていたのだが、今作
では活かされていない。

今作「バイオハザード II アポカリプス(Resident Evil: Apocalypse)」の
コマーシャルはよかった。劇場で作品の予告編として上映していた短いコマー
シャルだ。

冒頭、スキンケア美容商品のCMかと思わせるはじまりから、やがて美容商品を
提供している会社のロゴマークがあらわれる。どこかで見たことがあるような
ロゴマークだなぁと思っていると、きれいな女性の顔が崩れて美容商品使用に
よる副作用が~、と雰囲気が変わっていく。。ロゴマークは「アンブレラ社
(バイオハザードにおいてT-ウィルスを研究開発している巨大企業)」のもの
であり、これは「バイオハザード II アポカリプス(ResidentEvil: Apocalyps
e)」のコマーシャルだとわかるようになっている。
こうした裏返しの手法は、作品への興味をかき立てるのに役立っている。

予告編は、それ専門の人が作っているのだろうが、予告編のほうが本編よりも
インパクトがあった。

今作(第2作)はテレビゲーム(ビデオゲーム)版に近い仕上がりだ。
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∇参考・用語引用図書 
「ストーリーアナリスト」 
1999フィルム アンド メディア研究所 愛育社
「ハリウッド・リライティング・バイブル」 
2000 フィルム アンド メディア研究所 愛育社
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