何についてなのか?(Topic)
●まずは主題(Topic)を明確にする。
●一番伝えたいことを、最初に書く(言う)。
●映画作品「ファインディング・ニモ」を例にみてみましょう。
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「ファインディング・ニモ」は「何について」描かれた作品なのか。主題は何
なのか。それは「親子愛」だ。
映画制作の場合では、「親子愛」という主題(Topic)を、どのような物語形
式で描くか。どのような映像表現方法で描くか。といったように作品の設計図
を描いていくことができる。
まず「主題(Topic)」をしっかり据えなければならない。映画作品に限らず、
あらゆる文書は主題を持っていることがほとんどだ。
(契約書、依頼書、団地の回覧板(お知らせ)……等)
◇まずは主題(Topic)を明確にする
この文章は何について書いてあるのか。あの人は何について話しているのか。
読み手や書き手がこういった疑問を持つならば、それには2つの原因が考え
られる。
〈1〉書き手または話し手自身が、何を一番伝えたいのかがわかっていない。
〈2〉書き手または話し手が 何を一番伝えたいかはわかっているが、その
伝え方が効果的に機能していない。
〈1〉については、もう一度じっくりと「何を一番伝えたいか」と考えてみる
とよい。すぐに答えは出るだろう。
〈2〉については、「一番伝えたいこと」はわかっていのだから、問題はその
伝える方法だ。
最もシンプルでわかりやすい方法は、
◇一番伝えたいことを、最初に書く(言う)
ということだ。別の言い方をすると、結論から先に書く(言う)、となる。
ただ映画作品は、ストーリー全体で主題(Topic)やテーマ(Theme)を伝える
という性質のものなので、かららずしも結論から先という構造になってるわ
けではない。
だが、映画作品というひとつの形あるものにする場合には、最初に主題
(Topic)を明確にしておくことが大事なのには変わりはない。
主題(Topic)やテーマ(Theme)がぼやけていれば、ストーリーはどこへ向か
うのかあいまいになってしまう。作り手が行き先を知らないストーリーに観
客がついてきてくれるだろうか。
これは、行き先がわからない列車に、乗客が乗りようもないのと同じことだ。
まとめとポイント―――――――――――――――――――――――――
●まずは主題(Topic)を明確にする。
●一番伝えたいことを、最初に書く(言う)。
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