事実の文と意見の文
〔1〕例文
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「彼は親切でした」
「彼は荷物を持ってくれました」
〔2〕問題点
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事実の文と意見の文
〔3〕解説
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「彼は親切でした」は意見の文です。
「彼は荷物をもってくれました」は事実の文です。
「彼は親切でした」という文だけでは、彼がほんとうに親切か
どうかは伝わりにくいでしょう。
なぜなら、どのように親切だったか、という具体的なことが
わからないからです。
「彼は荷物を持ってくれました」という文だけでは、彼の人と
なりは伝わりにくいでしょう。
なぜなら、「彼」は荷物を持ってあげたかわりに、金銭を要求
したかもしれません。
★解決策 ⇒何を伝えたいのかをはっきりさせるために、
意見の文と事実の文を組み合わせる
意見の文 + 事実の文
※事実の文と意見の文をはっきり区別して書いたり話したりするとよいでしょう。
〔4〕書き直し(リライト)例
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「彼は親切に、わたしの荷物を持ってくれました」
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∇書籍紹介
わかりやすい文を書くために参考になる書籍を以下に紹介します。
「理科系の作文技術」 木下 是雄 (著) 中公新書
「日本語の作文技術」 本多勝一(著) 朝日文庫
「日本語で生きるとは」 片岡 義男 (著) 筑摩書房
「日本語の外へ」 片岡 義男 (著) 角川文庫
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