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May 26, 2006

ダ・ヴィンチ・コード

監督:ロン・ハワード
アメリカ/2006年/150分
原作:ダン・ブラウン「ダ・ヴィンチ・コード」

原作のおもしろいところがごっそり抜けている。原作を読んだ人が復習がてら観るか、映画をきっかけに興味を持って原作を読みはじめるのが無難な観方。「24」みたいな構成の連続ドラマにすればもっと良かった。「普通」のトム・ハンクスが見れる貴重な作品かも?

ストーリー(概要)
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ルーブル美術館館長が死体が発見された。そこにはいくつもの暗号がちりばめられており、そのなかに宗教象徴学専門のラングドン教
授の名前があった。
ラングドンは現場に呼び出され、暗号解読官ソフィーと共に真犯人を探しながら暗号の謎を解こうとする。


主な登場人物の紹介
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△ロバート・ラングドン
ハーヴァード大学教授。宗教象徴学専門。

▽ソフィー・ヌヴー
暗号解読官。

△ジャック・ソニエール
ルーヴル美術館館長

△リー・ティービング
英国人の宗教史学者。

△マヌエル・アリンガローサ
オプス・デイの代表。司教。

△ベズ・ファーシュ
フランス司法警察中央局警部


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
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原作のおもしろいところがごっそり抜けている。原作を読んだ人が復習がてら観るか、映画をきっかけに興味を持って原作を読みはじめるのが無難な観方。「24」みたいな構成の連続ドラマにすればもっと良かった。「普通」のトム・ハンクスが見れる貴重な作品かも?

■ 映画は観るべきか?

映画は原作を読んでいないとわかりづらいという声がある。ほぼその通りだ。

映画だけを観たら、ラングトン教授だけが暗号解読に長けているかのように思えてしまうだろう。しかし暗号解読官はソフィーなのだ。

原作ではふたりが暗号について会話をして共に解読していくというスタンスだった。映画ではなにもわからない若いフランス娘をアメリカ人のインテリおっちゃんが知識とヒラメキで助けてあげるという図式が強調されているかのようだ。

フランス人に対してコンプレックスを持っているアメリカ人にとっては悪くない。

さらにあんなにちっちゃいスマートカーなんかに乗って町中をバックで走らせるなんて、ああいう無茶をする役はアメリカ人というイメージ通りにはなっておらず、ちいちゃくて滑稽な車で未熟なフランス娘が無茶してるのを鼻で笑えるという貴重な体験をアメリカ人に提供している。

いかにもアメリカ人が作ったな、みたいな感じ方といったあたりが、カンヌで失笑がおきた理由の一部かもしれない。

それで、映画は観るべきかどうかといえば、原作を読んでいなくて、キリスト教には大して興味なく、世間の盛り上がりにも感心が薄くて我が道をゆく、という人はパスしていい。なぜなら観てもおいてきぼりをくらうだけだからだ。

もちろん、この作品をきっかけにキリスト教や歴史に興味を持てるならばじゅうぶんに作品を観る価値はある。


■ 「ダ・ヴィンチ・コード」のおもしろさとは

原作の良さは、暗号を解く醍醐味とウンチクのおもしろさと巧みなストーリーテリングで物語の謎でぐいぐいと読者を引っ張っていくところにある。

映画ではこのうち「暗号を解く醍醐味」と「ウンチクのおもしろさ」がすっぽり抜け落ちている。

限られた時間内におさめるために暗号をスィスィ解いて次から次に突っ走っていくので、どんどんおいてけぼりをくらう観客多数になってしまう。

原作のおもしろいところが抜けてしまっているので、映画は原作を読んだ者が映像で復習がてら、といった観方がもっともベターだ。


■ ひとこと

やはり、いろいろなところでもいわれてることだが、ある程度のキリスト教と世界史(西洋史)の予備知識がない者が映画だけを観て楽しむというのは難しいだろう。

原作を読んである程度楽しめた者がおさらいの意味で観るのが無難な観方だ。

とはいっても、話題作なので観ておいたほうがいい。

原作を読んでいない、キリスト教にはあまり馴染みがない、という方の中には映画だけを観てもイマイチわかりづらいという声があるので、「ダ・ヴィンチ・コード」を観る際の重要なポイントだけは抑えておいたほうがいい。

重要なポイントとは「M」、つまりマグダラのマリアだ。

これについてはこちらにまとめてあるのでどうぞ。

『ダ・ヴィンチ・コード』ガイド~重要な「M」が7倍わかるレポート~

じつは「▼」←この形にも意味が隠されている。それは小説のなかで説明されている。

原作を読んだうえで映画と比べると、いろいろなところが目につく。そうして映画を観る目を養うことにもなるので、とりあえず観ておこう。


俳優ファン △ 俳優たちの味が活かされていない。
ファミリー  × 子供にはわかりにくい
デート    × ふたりとも宗教・歴史好きでないならば避けたほうがいい。
フラっと   × ふらっと観るような作品ではない。 
脚本勉強  △ どこを見せる(魅せる)べきかは反面教師的に勉強になる
笑い     ×
リアル追求 × フィクションである。
謎解き    △ 残念ながら映画はその魅力が原作の10分の1
人間ドラマ  △
社会     ○ キリスト教文化への興味を持つきっかけになれば
映像     △ CGも使ってます


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